2011年8月10日水曜日

アーサー・ガーダムと原子力

アーサー・ガーダムをご存じですか。精神科医ですが前世の記憶を持った患者を治療するうちに、キリスト教の異端で輪廻転生を信じるカタリ派の忘れ去られていた歴史を発掘することになった人です。いま大野龍一さんの翻訳によるガーダムの自伝を読んでいます。
ガーダムについて調べていたら大野龍一さんのブログにたどり着き、そこにガーダムが原子力について言及している記事を見つけました。

祝子川通信 Hourigawa Tsushin
中世キリスト教異端カタリ派の「予言」
http://koledewa.blog57.fc2.com/?m&no=73
「科学者による鉱物の放射能の研究は、非常に邪悪なものとなった。しばしば原子力エネルギーを戦争で何十万もの人々を殺戮するのに使うこと[=原爆]は逸 脱だが、それをいわゆる創造的目的のために産業用燃料として使うこと[=原発など]は賞賛すべきことだと言われる。そのような論理は粗雑で危険である。問 題の要点は、そうした知識は深い洞察力と高潔さをもった少数の人々の手によってのみ、そのような人々によってだけ研究されるべきだということである。われ われはすでに、グラハムやギラベール・ド・カストルが生の防護壁が維持されるものとして線引きした研究の範囲をはるかに越えてしまっている。こんにちで は、適切な学術的資格をもつ個人なら誰でも、物理学の研究室で自由にこうした研究を行うことができ、禍に満ちた原材料[プルトニウムなど]を解き放つこと ができるようになってしまった。霊たちは強調した。現代科学の全パターンは、邪悪で破局的な結果をもたらすものの生産に魅せられていると。科学の秘密は、 一握りの、科学が宇宙的な知識のほんの一つの局面をあらわすにすぎないのだということをよく理解した、進歩した少数派以外の人々には決して探究されること がない。そのような少数派は、僅かな人にしか明かされず、決して探究されたことのない科学的真理が存在するということを知っている。人間は自然の秘密の乱 用によって自らを最終的に破滅させるだろうということが[霊たちによって]指摘された。ありそうなのは核戦争による[終局的]破壊ではない。なぜなら、ア マチュアの予言者たちによって描かれる恐怖にもかかわらず、それで惹き起される荒廃は絶対的なものではなく、生命の絶滅を含むものではないだろうからであ る。もっとずっとありそうなことは、鉱物、とりわけ放射性物質を含む鉱物に閉じ込められた生命創造力の、人間による解放によって、頻発する地震や台風、破 局的な大洪水が惹き起されることである。人間によるエネルギーのこうした絶えざる開発は、コントロール不能の連鎖反応を惹き起し、それがこの惑星の破壊に 帰着するだろう」(『偉大なる異端』第二部・第十八章)

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