2010年3月6日土曜日

ACIM, 30.IV.2. Woolly Bear って何?



電子辞書を使うと普段見逃してしまいそうな熟語など自動的に表示してくれるので助かります。やさしい言葉に深い意味があったりするんですね。では FIP で 30.IV.2.2 を引用してみます。

A child is frightened when a wooden head springs up as a closed box is opened suddenly, or when a soft and silent woolly bear begins to squeak as he takes hold of it.

それで今回は Woolly Bear です。毛がふさふさしたテディ・ベアーみたいですね。どうしてこのことばに引っかかったかというと FIP で woolly になっているところが HLC で wooly と綴られていてこれがミススペリングか英国式の綴りか確かめようとしたのです。そうすると意外にもアメリカ英語の綴りでした。それだけだったら何でもないのですが、woolly bear で辞書に見出しがあるのです。

なんと毛虫です。とくにタイガー・モスの幼虫を指します。インターネットで調べてみると頭とお尻が黒で中間が黄色のタイガーっぽい毛虫が出てきました。それでは上の文章を訳してみましょう。

子供は、閉じられた[びっくり]箱が開いたとたん木でできた頭が飛び出たり、柔らかくてものを言わない woolly bear をつかんだとたんにキューキュー 鳴き出すと、こわがる。

これはどうも毛虫のような気がするのですが、果たしてそんなおもちゃがあちらにあるのでしょうか? それでまたgoogle に相談すると、Woolly Bear で結構ふさふさのテディ・ベアーがヒットします。やはりお腹を押さえるとキューキュー鳴くテディ・ベアーなのでしょうか?

しばらく探してみるとやっぱりありました。本物そっくりの色をした毛虫のおもちゃです。これがACIM が書き留められた1960年代からあるのかどうか分かりませんが、私の中では毛虫のおもちゃで決着しそうになりました。

けれどもこの後の文章で woolly bear を単に bear と表記しているのでやはり テディ・ベアーなんでしょうね。残念。

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