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2011年2月16日水曜日

ACIM Urtext HLC Compare Report 更新

Urtext HLC Chapter 8 を更新しました。

インフォ追加と、細かい修正です。今回 Urtext の脱落を補ったところはカギ括弧で示しました。また Urtext と HLC で違いがあるところで、問題のある方をフォントを赤にして自分の判断を一部示しています。

今回英語の勉強になったところ

Urtext 8J1
This could not possibly have occurred unless the mind was already profoundly split, making it possible for IT to be afraid of what it really is.

HLC 8J1
This could not possibly have occurred unless the mind were ALREADY profoundly split, making it possible for the mind to be AFRAID of what it really is.

最初の This は Fear of the Will of God を指しています。Urtext では was のところがもともと were とタイプされていて、それを横線で消して上に was と手書きされています。HLC、FIP は were のままです。

仮定法過去で were と was でどう違うのか調べると、If I were you、as it were などの決まり文句以外の場合、一・三人称単数主語の場合((略式))では直説法の was を用いるのが普通だそうです。なので Urtext の修正はくだけた表現になっているけど、無理に修正する必要はなかったということになりそうです。それで Urtext の was のフォントを赤にしています。

帰結節の時制で見ると仮定法過去完了ですが、条件節と時制が一致していません。けれど、これは問題ないようです。条件が現在(過去もそうであったが今も変わらずそうであるという変わらない事実に反することを示す)で、帰結が過去のことを示しているとこうなります。

『現代英文法講義』安藤貞雄 p.377 の例文
If it were not for immense number of the eggs, the herring would long ago have been quite extinct.
もしも膨大な数の卵がなかったならば、ニシンはとうの昔に絶滅していただろう。
『実践ロイヤル英文法』p.197の例文
If I were man, I would have fallen in love with her, too. もし私が男なら、私もまた彼女に恋してしまったことでしょう。(「私が男でない」という事実は過去も現在も変わっていないので条件節は仮定法過去)

もう一つ気になった unless を辞書で引くと、「仮定法と共に用いられるのは((まれ))」と出ています。『英文法解説(改訂三版)』p.402-403 では「unless は事実に反対の仮定の条件を示す仮定法には使えないが、仮定法を含む文の後ろにつけ加えることはできる」としていますが、Graver や Thomson が依然として仮定法で unless=if not としていることを訝しんでいます。

では『実践ロイヤル英文法』で unless を仮定法で使うことができる((まれ))な場合を見てみると、「仮定法構文で、ある条件が非現実、ないしは実現の可能性の極めて乏しいこととして示されている場合でも、話者や聞き手の頭の中で、その条件の中に多少なりとも実現の可能性があると意識されれば、unless を使うことができる」(p.249)とありました。

2010年8月21日土曜日

ACIM Text の注解書の紹介

The Illuminated Text: Commentaries for Deepening Your Connection with a Course in Miracles

全7巻の予定で、現在3巻まで出ています。以前に奇跡の原理19が編集の過程でオリジナルの意義が壊されているのではないかと書きましたが、このコメンタリーにも同様の指摘がしてあったので、そう感じていたのは自分だけでなかったのだなとほっとしました。

アマゾンに書いた書評のコピーです。

A Course in Miracles の Text の注釈書で、現在第三巻まで発行されており、全7巻の予定。
これはその第一巻目でTextの第一章から四章まで扱われている。
FIP版のテキストに基づいているが、Urtextの情報をFIP版テキストに組み込んでいるのが特徴的である。
Urtextではキャピタリゼーション(単語を大文字表記で強調すること)が用いられているが、
HLC版、FIP版と編集の手が入る過程でかなりの部分が失われている。
そのUrtextの強調部分をFIP版テキストにアンダーラインを施すことで示しているので、
オリジナルのTextの意図を判別しやすくなっている。
なおUrtextの強調部分はヘレンの速記ノートの強調部分[アンダーラインで示されている]を
かなり忠実に再現しているので、編集者の意図がほとんど介入していないと考えられる。
FIPとUrtextで語句が変更されている場合はかぎ括弧にいれて原型を示している。
たとえばFIPでmindとある言葉がUrtextでもともとwillであったなどということがよく見られるが、
編集によって変えられた部分がUrtextを参照せずに一目で分かるので大変便利である。
またUrtextを参照していることによって、FIP版だけ見ていると気がつかない、
オリジナルの意味を理解することができるようにできている。
その一例を挙げると奇跡の原理Principals of Miracles の19がFIP版ではこうなっている。
Miracles make minds one in God.
They depend on cooperation because the Sonship is the sum of all that God created.
HLCもほぼ同じ。
Miracles make minds one in God.
They depend on cooperation, because the Sonship is the sum of all the Souls God created.
実はこの箇所はUrtextからHLCへの編集過程でオリジナルの意図がまったく改変されてしまったところで
FIPもHLCの過ちをそのまま受け継いでいるところである。それではUrtextを見るとこうである。
Miracles are an industrial necessity.
Industry depends on cooperation, and cooperation depends on miracles.
最初に与えられたのはこの形であった。Urtextの後の箇所でさらにこの文の前に
“Miracle makes minds one in God.”を付け加えるように指示されているのだが
よく見ると意味がまったく逆になっている箇所があることに気がつく。
[さらにUrtextではこのGodをChristに変えるように指示されているが、この注解書にも
そのことには触れられていない。]
FIP、HLCでは“They[Miracles] depend on cooperation.”だが、
Urtext では“…and cooperation depends on miracles.”
FIP版やHLCだけ見ていると、なるほどそういうものなのかとつい思ってしまうが、
Urtextの文章を見ると、愛[実在]の表現・現れである奇跡がすべての協力・協同の根拠であるのに、
FIPのようにその逆ではまったく意味を成さないことに気づくことができるだろう。
Urtextにはヘレンの書き取った文章を修正する指示も記されているが、
この箇所はその指示のない文章であって、明らかに編集者のミスだと思われる。
Urtextを参照することに意義あることを理解していただけると思う。

2010年7月25日日曜日

ACIM HLC Annotated Edition 正誤表追加

27G3
It tells you but the names you gave it to use,
It tells you but the names you gave to it to use,

27I12
Yet you need but learn you choose but NOT to listen, NOT to see.
Yet you need but learn you chose but NOT to listen, NOT to see.

HLC の E-TEXT 化の初期の段階で紛れ込んだらしく、Original Edition も Blue Sparkly もこのエラーを持っています。

2010年4月20日火曜日

ACIM Annotated HLC の注の注、etc.

Doug Thompson の Annotated HLC の注を読んでいると疑問に感じるところがいくつかあったので問題となる注に注釈を付けてみました。ネイティブでも間違うときは間違うものですね。もちろん私の勘違いと言うこともあるでしょうから検討してみて下さい。ついでにWeb 上の Scholar's Toolbox の Urtext、FIP Text にある誤植等を付記しました。HTML 版のテキストはPDFなどより格段に扱いやすい(ワードにコピーしても崩れが少ない)ので、修正してもらえるとうれしい。

12 B 7.
“Bring to light” simply means “reveal.” “Bright to the light” means bring to God ...
Bright は Bring の誤植でしょう。

15 D 11.
The host of God needs not seek to find anything.
host は集合名詞で、複数を表しているので、動詞は need でなければならないというのですが...
“host” はたくさんの人や物をを意味することがあります。その場合お客をもてなす人という意味はないようです。このままにするか、意味的に複数でなければならないなら、hosts ... need にするかの二者択一でしょう。
ちなみに ノートも Urtext も host ... need で問題を持っています。

21 E 2.
your eyes will light on sin
light は alight の縮約形と考えて、それを示すために、’light という表記が選択されています。ところが light を縮約形と考えなくても alight の意味を持つようです。但しコンコーダンスのために光を意味する light と区別するために表記を変えるのであれば意味はあります。語源的に言うと、光るの light と 軽いの light は別の系統の言葉。ここは荷物を降ろして軽くなるとかの軽いの系統の方で、鳥が枝に降りるとか目をとめるの意味を持つ light です。以下辞書からの引用です。

Merriam-Webster’s Collegiate Dictionary
6light 6
1 : DISMOUNT
2 :
SETTLE, ALIGHT <a bird lit on the lawn>
3 : to fall unexpectedly ― usually used with on or upon
4 : to arrive by chance :
HAPPEN ― usually used with on or upon <lit upon a solution>

Random House Webster’s Unabridged Dictionary
light 3
/luyt/, v.i., lighted or lit, lighting.
1. to get down or descend, as from a horse or a vehicle.
2. to come to rest, as on a spot or thing; fall or settle upon; land: 
The bird lighted on the branch. My eye lighted on some friends in the crowd.
3. to come by chance; happen; hit (usually fol. by on or upon):
to light on a clue; to light on an ideal picnic spot.
...
[bef. 900; ME lihten, OE lihtan to make light, relieve of a weight; see LIGHT2]

26 F 8.
And how much can his own delusions about time and place affect a change in where he really is?
UHA:affect FC:effect
C では FIP と同じく effect に校訂していたのに、A で再び affect が正しいとされたところです。affect は影響を及ぼすで、effect は[変化を]もたらす、作り出すほうです。ここでは change を目的語としているので混同しやすいのですが、change に影響を与えるのではなく、change を生みだしているので、effect です。発音上は同じになるので聞き書きだと特に混同されやすい言葉です。語源から見ると affect はラテン語の ad-(=to)+ficio(する)で何かに働きかけること、effect はex-(=out)+ficioで外に働きかけること、作り出すことです。下は辞書に載っている一例ですが、他の辞書でも effect a change として挙げられています。

Longman Dictionary of Contemporary English
effect2 v [T]
formal to make something happen
Many parents lack confidence in their ability to effect change in their children's behaviour.
HINT sense 1
Do not confuse with the verb affect (=to have an effect on something).

31 E 6.
FIP は HLC の “sure and happy” を “thankful” に変えているというのですが、これは錯覚です。 センテンスの3と4を混同しています。ここには両者に違いはありません。
31.V.16.  3 ... but be you thankful that the learning of the world is loosening its grasp upon your mind.  4 And be you sure and happy in the confidence that it will go at last, ...

Scholar's Toolbox の Urtext にある脱落
10 B 12.
You cannot be happy unless you do what you will truly, and you CHANGE this, because it is immutable.
You cannot be happy unless you do what you will truly, and you cannot CHANGE this, because it is immutable.
UHF:cannot

Scholar's Toolbox の FIP Text にある誤植、脱落のリスト
3.IV.4. (HTML)
3 The term “rright-mindedness
3 The term “right-mindedness

3.V.7. (HTML)
5 Perception, on the other hand, is impossible without a belief in “more” and “rless.”
5 Perception, on the other hand, is impossible without a belief in “more” and “less.”

5.VI.10. (HTML)
8 His verdict will always be “thine is the Kingdom,because
8 His verdict will always be “thine is the Kingdom,because

6.I.6. (HTML and PDF)
4 Rather , teach your own perfect immunity, which is the truth in you, and realize that it cannot beassailed.
4 Rather , teach your own perfect immunity, which is the truth in you, and realize that it cannot be assailed.

21.I.6. (HTML and PDF)
2 hole song has stayed with you,
2 Not the whole song has stayed with you,

26.VIII.3. (HTML and PDF)
4 Salvation wouldwipe out the space you see between you still
4 Salvation would wipe out the space you see between you still

28.III.3 (HTML and PDF)
3 ot allow your brother to be sick, for if he is, have you abandoned him to his own dream by sharing it with him.
3 Do not allow your brother to be sick, for if he is, have you abandoned him to his own dream by sharing it with him.

ACIM Annotated HLC 正誤表

略号を用いて各テキスト間の異同を示しています。
N は速記ノート、U は Urtext、H は HLC、F は FIP、R は HLC Replica、C は Corrected HLC、A は Annotated HLC です。テキスト間の異同を示したのは、誤植と思われる箇所を訂正した場合に、他のテキストとの一致が見られれば、校訂によって変えられたのではなく、単なる不注意のためであると考える根拠になるからです。

4 B 5.
lead to the relinquishment, NOT destruction, of the ego
lead to the relinquishment (NOT destruction) of the ego
UH: (NOT destruction)
FCA: , NOT destruction,

6 A 1.
and that YOU are in no way responsible.
and that YOU are in no way responsible for it.
NUF:for it
HLC 以外のすべてのバージョンに存在するので、不注意の脱落と考え補完する

6 H 4.
Yet is still a lesson in thought reversal,
Yet it is still a lesson in thought reversal,
UH:Yet it is

7 F 13.
because I am with you, and I cannot forget Him.
because I am with you, and I cannot forget Him.
UH:I アンダーラインの脱落。

8 K 7.
You will beanswered as you hear the answer in EVERYONE.
You will be answered as you hear the answer in EVERYONE.

9 C 9.
YOU know it because I know it,
YOU know it because I know it,
UH:I アンダーラインの脱落。

10 D 3.
Out of your joy you will create beauty in His name,
Out of your joy you will create beauty in His Name,
N7HF:Name UCA:name

11H11
For we are there in the peace of the Father, who wills to project His peace through YOU.
For we are there in the peace of the Father, Who wills to project His peace through YOU.
UHF:Who CA:who

13 B 7.
and He has given you the power to create the witnesses to your fatherhood in Heaven. Deny a brother here, and you deny the witnesses to your fatherhood in Heaven.
and He has given you the power to create the witnesses to YOURS, which is as HIS. Deny a brother here, and you deny the witnesses to your fatherhood in Heaven.
脱落箇所の補完にミスがある。“to your fatherhood in Heaven” が重複し、補完すべき “to YOURS, which is as HIS.” が脱落している。

16 E 11.
Hear not the call of hate, and see no fantasies, for your completion lies
Hear not the call of hate, and see no fantasies. For your completion lies
そのままの方が読みやすいが、補完箇所を U と H に忠実に写すとこうなる。

18 J 9.
Let your Guide TEACH you their insubstantial  nature
Let your Guide TEACH you their unsubstantial  nature
U:UNsubstantial  HF:unsubstantial CA:insubstantial

19 L 8.
For he WILL receive of you what YOU received of him.
And he WILL receive of you what YOU received of him.
UF:And

19 L 14.
to see this purpose in your holy Friend, and recognize it is your own.
to see this purpose in your holy Friend, and recognize it as your own.
UHF:as

20 B 3.
Easter is not the celebration of the COST of sin, but of it’s END.
Easter is not the celebration of the COST of sin, but of its END.
UF:its

24 C 8.
His need to give it is a great as yours to have it.
His need to give it is as great as yours to have it.
UHF:as

24 C 12.
compromise that would establish sin love’s substitute,
compromise that would establish as sin as love’s substitute,
ノートにしたがって as を補完する。Doug の “Urtext Manuscripts Complete Seven Volume Combined Edition” に従ったもの。

24 D 3.
Illusions leave it perfectly unmoved and undisturbed.
Illusions leave it perfectly unmoved and undisturbed.
extra underline
補完箇所を示すアンダーラインが余分に付いている。

25 I 5.
a mind that can conceive of specialness at tall.
a mind that can conceive of specialness at all.
H:all

25 I 6.
And deep suspicion and the chill of fear comes over them 
NHF:comes  U:come
主語と動詞で数の一致が崩れているところ。この場合は少数派だが U が正しいと思われる。

25I8
What could He be to them except a devil dressed to deceive, within an angel’s cloak.
What could He be to them except a devil dressed to deceive, within an angel’s cloak?
UH:?   FRCA:.

26 E 3.
And here does every light of heaven  come,
And here does every light of Heaven  come,
UHF:Heaven

27 I 11.
I  have done this thing, and it is this I would undo.”
I  have done this thing, and it is this I would undo.”
NH:I アンダーラインあり U:I  F:I (Italic)

28 C 12.
because the mind acknowledges “this is not done to me, but I am doing this.”
because the mind acknowledges “this is not done to me, but I am doing this.”
UH:I  F:I (Italic)

28 D 5.
and as insubstantial as the empty place between the ripples that
and as unsubstantial as the empty place between the ripples that
U:Unsubstantial  HF:unsubstantial CA:insubstantial

 

コンマの脱落
1 B 52b
Since the miracle aims at RESTORING the awareness of reality it would
Since the miracle aims at RESTORING the awareness of reality[,] it would 
印字が消えているところ。Urtext と FIP にあるので、補完する。

1 B 52c.
The power and strength of man’s creative will must be understood before
The power and strength of man’s creative will must be understood[,] before
印字が消えているところ。Urtext にあるので、補完する。

1 B 53b.
Only God can establish this solution and THIS faith
Only God can establish this solution[,] and THIS faith
印字が消えているところ。Urtext と FIP にあるので、補完する。 

4 B 10.
ANY confusion on this point is a delusion and no form
ANY confusion on this point is a delusion, and no form
UHF:,  C と A で脱落。

6 C 9.
You perceive FROM your mind and extend your perceptions outward.
You perceive FROM your mind, and extend your perceptions outward.
UH:,  F: -   C と A で脱落。

6 C 10.
He tells you to return your whole mind to God BECAUSE IT HAS
He tells you to return your whole mind to God[,] BECAUSE IT HAS
印字が消えているところ。Urtext と FIP にあるので、補完する。

6 C 10.
The ego cannot prevail against this because it is
The ego cannot prevail against this[,] because it is
印字が消えているところ。Urtext にあるので、補完する。

7 J 2.
because it is part of Him and shares His Being with Him.
because it is part of Him, and shares His Being with Him.
UF: -  H:,  C と A で脱落。

7 J 3.
It does not wish to CONTAIN God but
It does not wish to CONTAIN God, but
UHF:,  C と A で脱落。

7 K 3.
ALWAYS sides with you and with your strength.
ALWAYS sides with you, and with your strength.
UF: -  H:,  C と A で脱落。

8 D 8.
your wrong decisions are undone COMPLETELY releasing you AND
your wrong decisions are undone COMPLETELY[,] releasing you AND
印字が消えているところ。Urtext と FIP にあるので、補完する。

8 F 5.
its value lies in God’s sharing Himself with it and ESTABLISHING
its value lies in God’s sharing Himself with it, and ESTABLISHING
UF:-  H:,  C と A で脱落。

8 G 14.
the body as a means of attack of any kind and to entertain
the body as a means of attack of any kind, and to entertain
UH:, C と A で脱落。

8 I 8.
If you are sick you are withdrawing from me.
If you are sick, you are withdrawing from me.
UH:, C と A で脱落。

8 J 4.
look into what YOU have hidden and perceive the Will
look into what YOU have hidden, and perceive the Will
UH:, C と A で脱落。

8 J 8.
that there IS no God or that GOD’S WILL IS FEARFUL.
that there IS no God, or that GOD’S WILL IS FEARFUL.
UH:,  C と A で脱落。

8 K 7.
Do not listen to anything else or you will not hear truth.
Do not listen to anything else, or you will not hear truth.
UH:,  C と A で脱落。

10 B 5.
Extension cannot be blocked  and it HAS no voids.
Extension cannot be blocked,  and it HAS no voids.
UHF:,  C と A で脱落。

10 D 5.
For your Father IS your Creator and you ARE like Him.
For your Father IS your Creator, and you ARE like Him.
UHF:,  C と A で脱落。

15 G 7.
For communication is remembered TOGETHER as is truth.
For communication is remembered TOGETHER, as is truth.
UHF:,  C と A で脱落。

16 E 6.
you perceive hatred within  and are AFRAID of it.
you perceive hatred within,  and are AFRAID of it.
UHF:,  C と A で脱落。

23 D 3.
It is denied where compromise has been accepted for compromise is
It is denied where compromise has been accepted, for compromise is
U:. For   HF:, for   C と A でコンマが脱落。

31 C 1.
Whatever form his sins appear to take it but obscures the fact
Whatever form his sins appear to take, it but obscures the fact
UHF:,  C と A で脱落。

校訂内容の脱落
And it is God Whom you must offer them, to recognize His gift to YOU.
And it is God to Whom you must offer them, to recognize His gift to YOU.
UHF:Whom C:to Whom
Corrected HLC で Whom を to Whom に校訂していたところが、書籍版の Annotated HLC(Corrected HLC の第二版に相当する)では脱落していた。HTML 版の HLC テキストでは既に修正されて、注も復活している。

2010年4月13日火曜日

ACIM における文語調の仮定法

ACIM を読み始めて、最初は何処がシェイクスピア風なのかさっぱり分かりませんでしたが、文法の古くさいところがようやく少し理解できるようになりました。

仮定法現在もちらほらでてきますが、これは現代英語の文法で理解できます。でも次の文章は今の英語からするとちょっと変です。HLC 25 I 1. を引用します。FIP 版(25.VIII.1.)とほとんど変わりません。

25 I 1.  The Holy Spirit can use all that you give to Him for your salvation. But He cannot use what you withhold, for He cannot take it from you without your willingness. For if He did, you would believe He wrested it from you against your will. And so you would not learn it IS your will to be without it. You need not give it to Him wholly willingly, for if you could, you had no need of Him. But this He needs; that you prefer He take it than that you keep it for yourself alone, and recognize that what brings loss to no-one you would not know. This much is necessary to add to the idea no-one can lose for you to gain. And nothing more.

Doug の注によると、下線を引いた had は would have に訂正しないといけないように見えるけれども、これは仮定法[subjunctive mood、他の言語では接続法と訳されますね]で、このままで正しいとあります。しかし仮定法過去とすると、would have でなければならないのに、had で問題ないとはどういうことでしょうか? かなり悩みましたが、実はこれがシェイクスピア風なんですね。シェイクスピアの例文を挙げるとこんな文章があります。『ジュリアス・シーザー』からです。

He were no lion, were not Romans hinds.

これを現代英語に書き換えると
He wouldn’t be a lion, if Romans weren’t hinds.

シェイクスピアの文章に戻ると、条件節の if が省略されて主語と動詞の倒置が起こっているので、were not Romans hinds が 条件(if)節です。帰結節では would be ではなく were が使われていますが、シェークスピアの頃の英語では would(should) be や would(should) have の代わりに、それぞれ were や had を用いていたということです。そういうわけでyou had no need of Him も仮定法過去の帰結節として問題なく読むことができることになります。(『歴史的にさぐる現代の英文法』大修館、p.144を参考にしました。)

2010年3月22日月曜日

ACIM FIP 版における will と mind

FIP 版では、Urtext や HLC で will となっている言葉を様々に書き換える傾向があります。Will は現象の世界を越えた真実のあり方においてのみ用いるのがふさわしいと考えているようです。意図は分かるのですが、言葉を書き換えれば済むのでしょうか?

HLC と FIP を比較してみましょう。HLC 8E12 と、それに対応する FIP 8.V.1.5 - 2.3 です。

HLC 8E12.  Help them by offering them YOUR unified will on their behalf, as I am offering you mine on YOURS. Alone we can do nothing, but TOGETHER, our wills fuse into something whose power is far beyond the power of its separate parts. By NOT BEING SEPARATE, the Will of God is established IN ours and AS ours. This will is invincible BECAUSE it is undivided. The undivided will of the Sonship is the perfect creator, being wholly in the likeness of God, Whose Will it IS. YOU cannot be exempt from it, if you are to understand what IT is and what YOU are. By separating your will FROM mine, you are exempting yourself from the Will of God Which IS yourself.

FIP 8.V.1.5-8  Help them by offering them your unified mind on their behalf, as I am offering you mine on behalf of yours. Alone we can do nothing, but together our minds fuse into something whose power is far beyond the power of its separate parts. By not being separate, the Mind of God is established in ours and as ours. This Mind is invincible because it is undivided.
8.V.2.1-3  The undivided will of the Sonship is the perfect creator, being wholly in the likeness of God, Whose Will it is. You cannot be exempt from it if you are to understand what it is and what you are. By the belief that your will is separate from mine, you are exempting yourself from the Will of God which is yourself.

ピンクは変更されているところ、青は HLC と FIP で書き換えられていない will です。分離した意志と統合された意志について述べられています。FIP はもともと一つであった段落の途中で段落を分けて、前半では will を mind に書き換え、後半ではそのままにしています。

前半[8.V.1]の中だけでも分離した意志と統合された意志が出てきます。分離した意志だけ mind に変えて統合された意志をそのままにすると、読んで意味不明な文章になるので、統合された意志の方は 大文字の Mind にされています。

後半[8.V.2]になると分離していない will と見て、mind に変えないでそのままにしています。“By separating your will” を “By the belief that your will is separate” と変えているのは、分離しているように見えるのは錯覚で実は分離していないのだから、「分離することによって」というのは表現上に問題があると考えたものでしょう。それで「分離していると信じることによって」として、その分離が錯覚に過ぎないことに矛盾しない表現になっています。

ここでも分離している[と錯覚している]意志ですから、FIP の編集方針に従えば will を mind に書き換えるべきかもしれませんが、そうすると分離した意志と統合された意志、神の意志とのつながりが見えにくくなります。錯覚の世界と真実のあり方との二つのレベルを明確にするために用いる言葉を使い分けようとしても、どうしても統一できないのは、編集方針に無理があるからでしょう。

will を will と mind に書き分けずとも、「分離した」、「統合された」、「分割していない」という言葉によってたやすく読み取ることができるので、無理に手を加える必要があったのか疑問です。“Absence from Felicity” にヘレンが原稿を良くしようとして手を加えると結局矛盾が生じて、なるべく手を加えない方が良いというビルの方針に従わざるを得なくなる話がありますが、それは FIP 版にも当てはまるように思います。

2010年3月15日月曜日

ACIM Compare Report アップしました

HLC - FIP Compare Report の残りの部分をアップロードしました。細かく見ていけばいろいろ修正点があると思いますが、とりあえず区切りを付けて UP しました。HLC - FIP Compare Report

HLC の Doug Thompson が校訂したテキストを元に、明らかなスペリングミス以外はできるだけオリジナルのテキストに戻しています。オリジナルを見ると違いが無いのに校訂後のテキストを見ると違いがあるように見えることがあるので、それを避けるためです。

HLC のテキストを見直したついでに Urtext と HLC のCompare Report も見直し、修正して UP しました。
Urtext - HLC Compare Report

当初は自分で比較しながら、自分の判断を加味して正しいと思うテキストを本文にするつもりでしたが、HTML にいろいろ情報を埋め込むことができるようになったので、各版の異同をポップアップで表示し、各人がそれを参考にして判断できるように方針を変えました。まだインフォメーションの入力が十分でないので、その点は Doug Thompson のテキストに付された脚注を参考にして下さい。

これを作成するときに、サイズの大きいPDF を同時にたくさん開いて作業したため、たびたび Acrobat がクラッシュして閉口しました。PDF を開かなくても、これだけで判断できるくらい情報を充実できればいいのですが、少しずつ修正を入れていきたいと思います。

FIP版命の人も、何か疑問が生じたら、Urtext や HLC との異同を確認してもらえると、ヒントがあるかも知れません。

2010年3月6日土曜日

ACIM, 30.IV.2. Woolly Bear って何?



電子辞書を使うと普段見逃してしまいそうな熟語など自動的に表示してくれるので助かります。やさしい言葉に深い意味があったりするんですね。では FIP で 30.IV.2.2 を引用してみます。

A child is frightened when a wooden head springs up as a closed box is opened suddenly, or when a soft and silent woolly bear begins to squeak as he takes hold of it.

それで今回は Woolly Bear です。毛がふさふさしたテディ・ベアーみたいですね。どうしてこのことばに引っかかったかというと FIP で woolly になっているところが HLC で wooly と綴られていてこれがミススペリングか英国式の綴りか確かめようとしたのです。そうすると意外にもアメリカ英語の綴りでした。それだけだったら何でもないのですが、woolly bear で辞書に見出しがあるのです。

なんと毛虫です。とくにタイガー・モスの幼虫を指します。インターネットで調べてみると頭とお尻が黒で中間が黄色のタイガーっぽい毛虫が出てきました。それでは上の文章を訳してみましょう。

子供は、閉じられた[びっくり]箱が開いたとたん木でできた頭が飛び出たり、柔らかくてものを言わない woolly bear をつかんだとたんにキューキュー 鳴き出すと、こわがる。

これはどうも毛虫のような気がするのですが、果たしてそんなおもちゃがあちらにあるのでしょうか? それでまたgoogle に相談すると、Woolly Bear で結構ふさふさのテディ・ベアーがヒットします。やはりお腹を押さえるとキューキュー鳴くテディ・ベアーなのでしょうか?

しばらく探してみるとやっぱりありました。本物そっくりの色をした毛虫のおもちゃです。これがACIM が書き留められた1960年代からあるのかどうか分かりませんが、私の中では毛虫のおもちゃで決着しそうになりました。

けれどもこの後の文章で woolly bear を単に bear と表記しているのでやはり テディ・ベアーなんでしょうね。残念。

2010年3月5日金曜日

ACIM の句読点

ヘレンの句読点が過剰でワプニク博士がかなり整理したというのは有名な話ですが、FIP 版でもヘレンの句読点の癖を知らないと読めない場合があります。

ノートを見るとピリオドの代わりに // が使われています。但しピリオドに厳密に一致しているのではなく、句などの区切りでも用いられています。想像するにイエスのディクテーションの区切りでこのマークが入っているように思います。FIP でこの過剰な句読点がそのまま残っているところを見つけたので検討してみましょう。

25.VIII.7.1-2  So do they think the loss of sin a curse. And flee the Holy Spirit as if He were a messenger from hell, sent from above, in treachery and guile, to work God’s vengeance on them in the guise of a deliverer and friend.

二つ目の文章ですが flee は他動詞で“聖霊から逃げる”を意味しています。自動詞であれば flee from となるところです。ACIM ではしばしば倒置が用いられているので聖霊が主語の可能性を考えても、“聖霊が逃げる”[自動詞]ではおかしいですね。

この文章には主語がないので命令文に見えます。けれども「聖霊から逃げよ」ではおかしいですね。ここは And のまえのピリオドをコンマに読み替えて flee の主語として前の文章の they を受けていると理解しなければ読めません。そうして訳してみると…

「それで彼らは罪を失うことを災いとみなして、聖霊から逃げる。あたかも彼が地獄からの使者、裏切りと策略のうちに、救助者や友のふりをして、神の復讐をなすために、天から送られてきた者であるかのように思って。」

コンマやピリオドを単なる区切りとして適当に読み替えないと普通の文章にならないことがあると頭の中に入れておきましょう。

2010年2月27日土曜日

ACIM HLC - FIP Compare Report Ch.01-02

第一章と第二章だけですがアップしました。
http://island.geocities.jp/srchfrtrth/acim/hfip.html

HLC と FIP を並べてFIP に無い部分だけ読もうと比べてみて衝撃を受けた私ですが、これを見てもらえるとその衝撃を理解してもらえるのではないでしょうか。

聖書学者がイエスの「ことば」を再現しようとして2000年たっても未だに研究しているのに対して、この態度はちょっと無神経ではないかと感じたものです。そのときワプニク博士自身に対する疑問も生じたのですね。

もともとACIM はヘレンとビルを対象にして語りかけているので each other とあればそれはヘレンとビルを指しています。それを一般向けに公開するために your brother に書き換えることや文法的な誤りを修正しているなど理解できる部分もあるのですが…

また明らかに写し間違いだと思われるけれども、それでも意味が通じる文章になっていて妙に感心したりもしました。例えば as が is になってたりすることもありますが、A as B なら A is B でもあるので、意味が通る文章になるんですね。

no-one を he で受けているところを you に書き換えているところなど、なるべく性の区別のあることばを無い言葉に置き換えようとする当時の聖書の英訳に現れた風潮に迎合する意図が見えます。

2010年2月25日木曜日

ACIM 読み比べ 命と光 Ur.1B24c., HLC 1B27a, FIP 1.III.2.

Text 1B24c に聖書の引用とその解説があります。そこをオリジナルのノートから読んでみましょう。

“Heaven and Earth shall pass away” means that they will not always exist as separate states. My Word, which is the Resurrection and the Life, shall not pass away, because Life is Eternal.
「天と地は滅びる」はそれが分離した状態のままで存在し続けることは無いだろうということを意味する。私のことばは、復活にして命であり、滅びることはない。命は永遠なのだから。

「天と地は滅びる」はマルコ13:31ですね。

これが Urtext になると二つ出てくる Life の最初の方が Light になりました。
「私のことばは、復活にして光であり、過ぎ去ることはない。命は永遠なのだから。」

さてこれはLife が正しいのかLight が正しいのか、どっちでも同じような気もします。さらに HLC を見るとついに両方とも Light になってしまいました。

ヨハネ福音書の冒頭に「始めにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった。すべてのものはこれによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものは無かった。このことばに命があった。そしてこの命は人の光であった。」とありますから、ことば=神=命=光ですね。それなら命でも光でもどちらでも良いような気がしてきます。

けれども「わたしのことばは、復活にして命である」も引用符はありませんが聖書を踏まえたことばです。
「私は復活であり命である。私を信じるものは死んでも生きる」ヨハネ11:25 はラザロの復活の前に彼の妹たちを安心させるためにイエスが言ったことばとして記録されています。とするとここは光ではなく命でなければならないのです。

さてそれではFIP版を見てみると、なんと、両方とも命に戻っていました。今回はFIP版に軍配を上げることとなりました。

2010年2月21日日曜日

HLC - FIP Cross Reference Chart of Ch. 1

作成中の HLC - FIP Compare Report を見ながら、HLC と FIP の相互参照表を Text の第一章だけですが、作ってみました。これを見るとFIP版の最初の部分がまるでモザイクのようだと言った意味が分かってもらえると思います。どうしてこうなっているかというと、Urtext や HLC では奇跡の原理の各項目に解説が付いていたのですが、この解説部分を奇跡の原理と切り離して2-6節を構成しているからなのです。

   HLC     -    FIP
T 1 A 1.   -    in.1
              .
              .
T 1 B22.   -   1.I.22.
The escape from darkness - 1.IV.1.
T 1 B 23a. -   1.I.23.
T 1 B 23b. -   1.IV.1.5
T 1 B 24.  -   1.I.24.
T 1 B 25a. -   1.I.25.
T 1 B 25b. -   1.III.1.1-4, 1.IV.2.7
T 1 B 26a. -   1.I.26.
T 1 B 26b. -   1.IV.3.6-7, 1.III.1.5-6
T 1 B 26c. -   1.III.1.7-10
T 1 B 27a. -   1.I.27.
T 1 B 27b. -   1.III.2.
T 1 B 28a. -
T 1 B 28b. -
T 1 B 28c. -   1.II.1.1-4
T 1 B 28d. -   1.II.1.5-9
T 1 B 29a. -   1.I.28.1
T 1 B 29b. -   1.I.28.2-3, 1.II.2.1-6
T 1 B 30.  -   1.I.29-30
T 1 B 31a. -   1.I.31.1-3
T 1 B 31b. -   1.I.31.3, 1.IV.2.1-5
T 1 B 32a. -   1.I.32.
T 1 B 32b. -   1.IV.2.6-7
T 1 B 33.  -   1.I.33., 1.IV.2.8-10
T 1 B 34a. -   1.I.34., 1.III.3.2
T 1 B 34b. -   1.III.3.1,3,4
T 1 B 35.  -   1.I.35., 1.III.4.1-4
T 1 B 36a. -   1.III.4.5-7
T 1 B 36b. -   1.III.5.
T 1 B 37.  -   1.I.36.
              .
              .
T 1 B 40a  -   1.I.39.
T 1 B 40b. -   1.IV.3.1-5
T 1 B 41a. -   1.I.40., 1.V.3.5-8, 1.V.4.1-2
T 1 B 41b. -   1.V.4.3-5
T 1 B 42a. -   1.I.41.
T 1 B 42b. -   1.III.6.1
T 1 B 42c. -   1.III.6.2-7
T 1 B 42d. -   1.IV.4.1-5
T 1 B 43a. -   1.I.42.
T 1 B 43b. -   1.V.4.6, 1.V.5.1-3
T 1 B 43c. -   1.V.5.4-7
T 1 B 43d. -   1.V.6.
T 1 B 44.  -   1.I.43., 1.III.7.1-3
T 1 B 45.  -   1.I.44., 1.III.7.4-6
T 1 B 46a. -   1.I.45., 1.III.8.1-2
T 1 B 46b. -   1.III.8.3-5
T 1 B 47.  -   1.I.43.
T 1 B 48a. -
T 1 B 48b. -   1.II.2.7, 1.II.3.1-3
T 1 B 48c. -   1.II.3.4-13
T 1 B 48d. -   1.II.4.1-4
T 1 B 48e. -   1.II.4.5-7, 1.II.5.1-2
T 1 B 49.  -   1.I.46., 1.II.5.3-5
T 1 B 50a. -   1.I.47.1, 1.II.6.1-4
T 1 B 50b. -   1.II.6.5-8
T 1 B 50c. -   1.II.6.9-10, 1.I.47.2-3
T 1 B 51a. -   1.I.48.
T 1 B 51b. -   1.V.1.1-7
T 1 B 51c. -   1.V.1.8, 1.V.2.1-4
T 1 B 51d. -   1.V.2.5-6, 1.V.3.
T 1 B 51e. -   1.VI.1.1-5
T 1 B 51f. -   1.VI.1.6-8
T 1 B 51g. -   1.VI.1.9, 1.VI.2.1-4
T 1 B 51h. -   1.VI.2.5, 1.VI.3.
T 1 B 51i. -   1.VI.4.
T 1 B 51j. -
T 1 B 52a. -   1.I.49.
T 1 B 52b. -   1.III.9.
T 1 B 52c. -
T 1 B 53a. -   1.I.50., 1.VI.5.1-2
T 1 B 53b. -   1.VI.5.3-9
T 1 C 1.   -   1.VII.1.1, 1.VII.3.3
T 1 C 2.   -
T 1 C 3.   -   1.VII.1.2-7
T 1 C 4.   -   1.VII.2.
T 1 C 5.   -   1.VII.3.2,1,4-5,12-14
T 1 C 6.   -   1.VII.3.6-11

2010年2月18日木曜日

HLC - FIP Compare Report

Urtext - HLC Compare Report の修正作業がつまらないので、寄り道して HLC - FIP Compare Report 作成中。

こちらの方が恣意的に編集の手が入っているので(ワプニクさんごめんなさい)、編集の意図や、編集前後で生じた意味のずれを考察すると面白い。

私の英語力をさらすと、Compare Report という言葉を見て、和製英語っぽいなぁと感じてしまうくらいのもの。
でもWinMergeの自動生成するHtmlレポートの名前がこれなので和製英語ではあり得ない。Comparison Report なら分かるんだけど、動詞+名詞でこんな言い方するんだろうかと思いながら気にしないことにしていた。けれどふとCompare Report っておかしいよねと言われたらどうしようかと気になりよく考えてみる。

Compare で名詞になっているのかと思い、電子辞書でざっと見て見あたらない。ではこのCompareはtoなし不定詞で実質名詞なんだろうかと考える。それとも動詞+名詞のこういう語法があるのだろうかとも…。
それでもう一度電子辞書で見てみると、最後の項目に名詞としてのcompareがあげられていた。文語でbeyond とか without につなげた成句で使われるらしい。一件落着かな?でもまだちょっとスッキリしない(苦笑)。

ジーニアス英和大辞典
━【名】【U】((文・まれ))比較(comparison)《◆次の成句で》.
▼beyònd [pàst, withòut] compáre
((文))比類なく, 比較にならないくらい(すばらしい).

twitter 登録するがひっそりやっているので誰もフォローしてくれない(涙)

まだ使い方もあまり理解してないけれど…

http://twitter.com/bkshanti

2009年12月23日水曜日

Urtext 拾い読み 奇跡の原理19(Ur. 20) 2

「8頁を見よ」の指示は Urtext の8枚目のタイプ原稿を指示しています。リファレンス番号でいうと1B22kと1B22l です。

Correction: And don’t lose sight of the emphasis on cooperation, or the NOT SINGULAR. That point about “industrial necessity” should read “corporate”, referring to the body of Christ which is a way of referring to the Church. But the Church of God is only the sum of the souls he created, which IS the corporate body of Christ. Correct to read:
“A Miracle makes souls one in God,” and leave in the next part about cooperation.

訂正:協働が強調されていることを見逃さないように、またそれは単数ではない。“産業の必要性”については“corporate”[集合体の・共同体の]を意味しなければならない。これが言及しているのは教会を意味する表現「キリストのからだ」である。しかし神の教会は彼が創造した魂達の総和に過ぎない。それがキリストの集合的からだである。訂正してこう読みなさい。
「奇跡は魂達を神に於いて一つにする。」そして次の協働に関する部分はそのまま残しておきなさい。

主に会社団体に使われる“corporate”ですがここでは教会を指す「キリストの体」に関連させて使われています。corporateはラテン語で体を意味するcorpus(最近では辞書のコーパスというのがこの言葉ですね) に由来する動詞corporare の過去分詞形から派生した言葉です。キリストのcorpus というと一つになったキリスト信者全体を指し、キリスト教会を意味します。カトリックではこのcorpusを神秘体などと大げさに訳します。

教会というと私などは十字架の付いた建物を想像しますが、もともと教会を意味するギリシア語のエクレシア[εκκλησια]は呼び出された者たちの集会ですから「教会は彼が創造した魂達の総和に過ぎない」というのはまさにそのことです。corpus が cooperation に拠るというのが言葉遊びになってもいます。

この指示に従って最初に与えられた奇跡の原則を書き換えるとどうなるでしょうか。industrial necessity を corporate necessity に読み替えます。さらにこの文章が「奇跡が魂たちを一つにする」に置き換えられているのかどうか迷いますが、()に入れて残してみました。単数ではないというのも協働を指しているのか自信ありませんが仮にそういうことにすると…私案ではこうなります。

A Miracle makes souls one in God. (Miracles are corporate necessities.) It [=one, corporate body of Chirist] depends on cooperations, and cooperations depend on miracles.

この後にもう一つ訂正の指示がなされていて[1B22l]、最初の文の“in God” の God はChirist でなければならないとされています。(ヘレンのノートにはGod を横線で消して上にChrist と書き込まれていますが、この指示は後の版で全く無視されています。)

HLC、FIP では、そのままにしておくようにいわれた協働に関する後半の「協働は奇跡に拠る」という部分が削除され、キリストの体・教会の説明をbecause以下に圧縮して付け加えています。但しその内容は「キリストの体」が教会を表す理由の説明なので、これだけ見るとbecauseがどういうつながりでいわれているのか理解できないのではと思います。

Urtext 拾い読み 奇跡の原理19(Ur. 20) 1

FIP の Principles of Miracles の19は Urtext では20になります。

FIP 版で引用すると、
Miracles make minds one in God.
They depend on cooperation because the Sonship is the sum of all that God created.

奇跡は[ばらばらの]精神を神に於いて一つにする。
それらは協働に依存する、Sonship は神の創造したすべての人の総和であるのだから。

ふたりの訳者に当たってみると両者ともThey が奇跡を受けているように訳していました。これだけ見ると妥当な訳に見えます。しかしUrtext を見るとどうでしょう。

最初に与えられた形はこうなっていました。

20. Miracles are an industrial necessity. Industry depends on cooperation, and cooperation depends on miracles. (see page 8)

奇跡は産業にとって必要とされるものである。産業は協働に依存し、協働は奇跡に依存する。

「8頁を見よ」というのは、そこでこの原理の訂正の指示がなされているからです。それは後で見るとして、ここだけ見ても「それら」を奇跡と読むのはどうかと思わせる証拠があります。というのも「協働は奇跡に依存する」と真逆のことが記されているからです。これを見て疑問が生じました。奇跡が協働に依存するなら、人間達の協働がなければ奇跡は働くことが出来ないということになります。それが正しいとすると人間の持つ役割というのが非常に重要だという話になると思うのですが、反面奇跡に足かせをすることにもなります。

この奇跡の原理の各版の違いを見比べて考察した結果を先に述べてしまうと、訂正の指示に正しく従わなかったために意味の取りにくい文章になっているのではないかと、今のところそう感じています。

興味のある方はUrtext と HLC を比較したレポートをご覧になって下さい。なお奇跡の原理19の三番目の文に「それ故」therefore が入っていて、いかにも論理的な流れがあるように見えますが、Urtext で見ると順番が逆になっていて、今考察している文の直前に置かれています。HLC や FIP に於いて therefore でつながれている意味も私には不明で人間的な恣意性を感じます。therefore の挿入と順番の入れ替えは HLC で生じFIP はそれを受け継ぎました。

つづく

一つ訂正があります。奇跡の原理19の三番目の文ですがヘレンのノートを見てみると順番は二番目の文のあとになっていました。ただしその間に十数頁の記述があります。奇跡の超時間性を表すこの文がtherefore で先の文に繋がらないという考えは変わりません。もともとこれは奇跡の原理として独立した項目でした。

2009年12月16日水曜日

Urtext-HLC Compare Report 出来ました

Urtext と HLC の編集状態が一目で分かるCompare Report が出来ました。原典派の人にお勧めします。まだ作成途上の部分もありますがとりあえず公開します。
http://island.geocities.jp/srchfrtrth/acim.html

私が Urtext や HLC などのACIM 初期バージョンにこだわるに至った経過を記しておきます。

最初は海外のサイトでの情報でHLC や Urtext が良いという話を見てこう思った訳です。全部自分の力で読み通すのは分量からいって無理だから、FIP 版の日本語訳の田中百合子訳に無いところだけ原文で読んでみようと。

当時はまだ Urtext と HLC の違いもよく分かっていなかったので、Urtext だと思って買った本がHLC だったりしました。とりあえずFIP 版と HLC を比較して、FIP に抜けているところを抽出しようと本を並べて取りかかったのですが、これがなかなか一筋縄ではいかなかったのですね。

一般に公開するのには不適当と見なされた箇所が単純に削除してあるだけだと思っていましたが、全く違っていました。何しろ第一章はFIP のテキストをHLC に対応づけることが困難だったのです。後の章になるほど並べて簡単に比較できるぐらい似通っていますが、第一章はそんなわけにはいかなかったのですね。単純にHLC から公開に不適切な部分がFIP版になったのではなく、さらに残された部分を編集して、中にはもとの順序から離れて前後入れ替わっている箇所もあります。まるでモザイクだと思いました。

モザイク状態のテキストしか知らなかったら、それを読んでそれが持つ意味を理解したと思い込むことも出来るでしょうが、もとのテキストを一旦見てしまったら、モザイク状態からオリジナルの意味を理解できるとは思えなかったのですね。少なくとも私の能力では…

もちろんFIP 版で学習には十分で、そのメッセージは明白であると思いますし、イエスのメッセージを正しく受け取れているか不安を感じたヘレンに対して、新約聖書は未だに学者によって校訂作業が続けられているが、その真理の言葉の力には変わりがないので、心配する必要はないといったような意味のことをイエスはUrtext で言っていたように思いますのでFIP版は学習に不適切だなどというつもりはありませんので誤解無きように。