2010年10月18日月曜日

ナヴィ・クリヤの謎

私が師から授かったナヴィ・クリヤ(Navi Kriya)は両手で拳骨を作って、左右の拳骨の指の凸凹を組み合わせてぐりぐりとマッサージするようなもの。エネルギー(プラーナ)の無駄な消耗を防ぐというような説明だったような気がする。

さてある日、ヨガナンダを批判している伝統派のスワミの本を読んでいると、ババジとの対話が出ていて、そこで彼はババジにナヴィ・クリヤの回数について質問していた。ババジの答えは「前で100回、後ろで25回」。何のことかさっぱり分からなかった。

またある日ネット上でクリヤ・ヨガの技法を示しているページを見つけた。ナヴィ・クリヤも図入りで説明されていた。前というのはへそのあたり、ナヴィ・チャクラでオームを念想すること、後ろというのは背中側、マニプラ・チャクラでオームを念想することと分かった。

けれども、どうしてこの二つの技法が同じ名前で呼ばれているのか長い間分からなかった。

それが、Ennio Nimis: synthesis of a personal experience とナヴィ・クリヤを説明する動画を見て、長年の疑問が氷解することになった。

オームの念想とともに、組み合わせた両手の親指を合わせて、念想を入れている場所を軽く刺激するのが、ナヴィ・クリヤだったのだ。ネット上の技法からは手の運動が抜け落ち、私の師の技法からはオームの念想が脱落し、プラーナの流れを阻害する結節を破壊するというその目的もほとんど失われてしまっていたのだ。

伝統派のスワミによると、スリ・ユクテスワはナヴィ・クリヤをラヒリ・マハサヤから受けておらず、ヨガナンダもそれを知らなかったとのことだ。

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