2012年1月16日月曜日

ガヤトリ・マントラの発音について


ガヤトリ・マントラの発音で疑問に思っていた点が少しわかってきたので、まとめてみました。ちなみにガーヤットリーが正しい発音らしいです。どうして促音が入るのかはよくわかりません。ルドラもルッドラと発音するので何か法則があるんでしょうけど、ご存知の方があればご教示くださいませ。
先ずガヤトリ・マントラをデーヴァナーガリーとiastで表記してみます。

ॐ भूर्भुवः स्वः
oṃ bhūr bhuvaḥ svaḥ
तत्सवितुर्वरेण्यं
tat savitur vareṇyaṃ
भर्गो देवस्य धीमहि
bhargo devasya dhīmahi
धियो यो नः प्रचोदयात्
dhiyo yo naḥ pracodayāt

サイババの音源を勧める人が多いのでこれを基準にしてみて、初めに躓いたのはヴィサルガの発音です。hの下に点のあるやつですね。
最初のところそのまま読めば「オーン、ブフール、ブフワハ、スワハ」ですが、「ブフワハ」でなく「ブフワッ」と聞こえます。
これはじつは実際の発音は外連声の法則に従ってヴィサルガがスワハのsに同化してsに変化しているのですが、表記はヴィサルガのままになっていたのでした。 
涌井和著『サンスクリット入門 般若心経を梵語原典で読んでみる』のヴィサルガの発音の説明で「後に歯擦音が続くとき、その音に同化することがある(まれではあるが実際にそう綴られることもある)」とありました。
なるほど確かに「シャンティ、シャンティ、シャンティヒ」もそうなってますね。
bhūr のrもヴィサルガが外連声の法則に従って変化したのもですが、こちらはそのまま表記されています。
ヴィサルガの発音でもう一つ分からなかったのが naḥ がナハでなくナッとしか聞こえないことでした。
ガヤトリ・マントラをいろいろ聞いているうちに実際にナハと発音しているものも見つけました。
Anuradha Paudwal です。

次にナフと発音しているものを見つけました。Unni Krishnan です。(ちなみにこのCDの2曲目には音源にノイズが入っているのでお勧めできません)
http://itunes.apple.com/jp/album/gayatri-mantra-mrutyunjara/id188849687
どうやらサイババやその他多くの人のガヤトリ・マントラでナッとしか聞こえないのは次のプラチョーダヤートのpの音に引きずられて f に近い発音になっているためではないかと思います。サンスクリット自体にfを表記する文字はないので、ヴィサルガのヴァリエーションの一つと考えることができるのではないでしょうか。
文法書ではありませんが、下のPDFにこのような説明がしてあります。
http://www.shanty.org.ve/files/boletines/saivedasn6.pdf
スペイン語でしょうか?こう書いてあります。
Cuando nos encontramos con una palabra terminada en “visarga” (un puntito debajo de la “h”), seguida de una palabra que comienza con “p” (pracodayāt), hace que el sonido de la “visarga” se transforme en una suave “f” (la razón de esto obedece a ciertas reglas del sánscrito de cierta complejidad para abordar en este análisis, solo basta decir que si no pronunciamos la “f” y sólo pronunciamos “na”, equivale a hacer una negación de todo el pedido que se está realizando en esta línea).
機械翻訳で英語にして読み解くとだいたいこんなかんじでしょうか。
「ヴィサルガで終わる単語がpで始まる単語に続くとき、ヴィサルガは滑らかなfになります。(その理由はサンスクリットのある連声の法則に従うためですが、こう言えば十分でしょう。もしfを発音せずにnaだけ発音するなら、この行の祈り全体を否定してしまうのと同じことになるからです。)」

naは英語で言うとnot、noですから、naと発音すると「プラチョーダヤートしないで下さい」という意味になるということですね。

ガーヤトリー・マントラの逐語訳はここが詳しいです。
http://blog.sitarama.jp/?eid=654899

2011年12月27日火曜日

秋田の聖母のメダイ

昔秋田の聖母像が涙を流すという奇跡がありました。1975年から1981年まで合計101回にわたる現象でした。
その奇跡に立ち会った安田貞治神父の講話の本を処分しようと思ったものの、ついページを開いてみていると、とても興味深いお話で、捨てることができなくなりました。
一番初めに目についたのは、1984年に教会認可を与えた当時の新潟教区長・伊藤庄治郎司教や、1988年にそれを受理した教皇庁のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(現・教皇ベネディクト16世)に対する評価が非常に厳しいものであったことです。
調べてみると「秋田の聖母のメダイ」が作られていることが分かったので、早速送ってもらいました。興味のある方はこちらにどうぞ。そういえば、美輪明宏さんも Ave Maria が最高のマントラだって書いてました。Ave Maria のチャンティングも始めようかなと思います。

2011年12月18日日曜日

ヴェーダ・アクセントの教材

ヴェーダのテキストにアクセント記号がついているものがありますが、
無料のいい教材が見つかったので紹介します。
サイババ関連ですが Vedam Tutorials です。
ヤジュル・ヴェーダのルドラム(ルドラ讃歌って感じでしょうか?)です。
Maha Mrityunjaya Mantra も Namah Shivaya もルドラムの一節だそうです。
PDFにmp3、音声埋め込みPDFなど充実しています。

あとサーマ・ヴェーダのメロディーの記号が読めるようになる教材があればいいのですが…

2011年12月17日土曜日

Unni Krishnan の CD 購入しました。

Unni Krishnan “Gayatri Mantra & Mrutyunjaya Mantra” を購入しました。
実はCD購入前にAmazonのmp3ダウンロードで2曲300円で買ったのですが、
Mrutyunjaya Mantra の後半ノイズがひどくてがっかりしました。
Amazon に問い合わせたら返金してくれたので助かりましたが…。
いかにもCDに傷が入っているようなノイズなので、傷入りCDからmp3化したのだろうと思い
もとのCDを買うことにし、安くすませるためインドの通信販売を利用しました。
梱包は日本でも見たことないくらい丁寧で、CD一枚なのにタッパーみたいな
入れ物の中に発泡スチロールを緩衝剤にしてCDが入っていました。
ところが肝心のCDを聞いてみると、やはり同じようにノイズが載っていますw
CDの原版にノイズが入っていたのでした。仕方がないのでSoundEngineFreeという
ソフトでノイズの入っていないところを編集して聴けるものを作ってしまいました。
マントラなので同じメロディーの繰り返しですから、聞いてて継ぎ目が分からないくらいに
うまく編集できました。
ジャケットの裏を見ると前にここに書いたのとは違う説明がしてありました。
Om Jun Sah の OmがBija種字で、シャクティ(Parashakti)がJun、
Sah はlynchpin(要?サンスクリットでkīlaka[pin, pillar])、
このマントラを伝えたのは Maha Chama Pada と書いてあるのですが、
マントラのシャクティとか kīlaka って何なのでしょう。

調べてみるとここを見ると少し説明してありました。
Mantra in japa yoga plays an important part, as mantra is an absolute science. In Hinduism, mantra has six parts. It has got a Rishi (a man of Self realization) who revealed the Mantra to the world for the first time. He is the Drashtra or the Seer for this Mantra. For instance, Sage Viswamitra is the Rishi for the Gayatri. Secondly, the Mantra has a metre (Chhandas), which governs the modulation of the voice. Thirdly, the Mantra refers to a particular Devata or super natural being. This Devata or God is the essence of the Mantra. Fourthly, the Mantra has got a Bija or seed. The seed is the keyword or a series of words, which gives strength to the mantra. Fifthly, every mantra has got power or Shakti. The Shakti is the energy of the Mantra that is the reverberation forms set by the sound of the mantra. This sound aids in the communion of human beings with the Almighty, which is worshipped. Lastly, the Mantra has a Kilaka- pillar or pin. This plugs the consciousness or the Mantra Chaitanya that is hidden in the Mantra. As soon as the plug is removed by constantly repeating the name of the Supreme Divinity, the Chaitanya or the consciousness that is hidden is revealed. The devotee gets to see the Ishta Devata.

2011年12月4日日曜日

Maha Mrityunjaya mantra

Maha Mrityunjaya mantra を毎日唱えることにしました。
これです。
oṃ tryambakaṃ yajāmahe sugandhiṃ puṣṭi-vardhanam
urvārukam iva bandhanān mṛtyor mukṣīya māmṛtāt

もともとこのマントラを知ったのはナンディさんのCD“SivaSivaa!!!”でした。
南インドの訛りなのか発音が少し違うようで、ムクシーヤのところがムルゲイヤに聞こえます。CDを聞きながら同じように発音しようとしても難しいので他の人のチャンティングを探すことにしました。

意外に多いのがオームに続く tryambakaṃ の冒頭を「トラヤン」と発音しているもの。綴り通りだと「トリャン」となると思うのですが、なかなかありません。ウェブ上でこのマントラを紹介してあるところを見ると、発音だけでなく実際に trayambakaṃ と転写していたり、デーヴァナーガリ文字で書いてあっても、त्र्यम्बकं でなく त्रयम्बकं になっているところがあります。
YouTube でいろいろ聞いてみて、発音の観点からのおすすめはここらあたり。
http://www.youtube.com/watch?v=PVd4_KTJG6g たぶん Anuradha Paudwal だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=pEz9nKIQjiI

最初が「トラヤン」になっていますが、マントラの最初と最後におまけ(samput と言うらしい)がついているヴァージョン。歌手はSuresh Wadkar
http://www.youtube.com/watch?v=SV1cVDhKZ6g
http://www.youtube.com/watch?v=mY_9W0wstZE
マントラの最初についているのはこれ、
oṁ hauṁ juṁ saḥ oṁ bhūr bhuvaḥ svaḥ
マントラの終わりについているのはこれです。
oṁ svaḥ bhuvaḥ bhūḥ oṁ saḥ juṁ hauṁ oṁ
oṁ bhūr bhuvaḥ svaḥ の方はガヤトリ・マントラの最初と同じですね。

oṁ hauṁ juṁ saḥ は種字マントラで、Vāmadeva Rishi 伝の oṁ hauṁ saḥ と Kahola Rishi (アシュターヴァクラの父?)伝のoṁ juṁ saḥ を融合したもの。hauṁ [ha+oṁ haはアーカーシャ・タットヴァ] はSadashiva、juṁ は Mrityunjaya[死を克服したもの=Shiva]、saḥ はShakti を象徴するようです。 

種字マントラのチャンティングも神秘的です。
Maha Mrityunjaya Bija Mantra 歌手は
Unni Krishnan です。

2011年12月3日土曜日

ダグラス・ハーディングとvijñāna bhairava tantram


最近カシュミール・シャイヴィズム[カシミール・シヴァ派]に興味を持って調べています。すると昔買ったOshoの『タントラ秘法の書』で解説しているヴィギャン・バイラヴ・タントラ[vijñāna bhairava  tantram]がまさにカシュミール・シャイヴィズムの重要な文献であることに気付きました。

なにかいい解説書がないか調べていると、Swami Shankarananda, “Consciousness is Everything”の抜粋が目に入りました。 見てみるとダグラス・ハーディングについて何か書いています。

「もしダグラス・ハーディングがシヴァ派のテキストのVijnanabhairavaを覗いていたなら、瞑想法62を見つけたことだろう」と書いてあります。スートラ85にそれはありました。
लीनं मूर्ध्नि वियत्सर्वं भैरवत्वेन भावयेत्।
तत्सर्वं भैरवाकारतेजस्तत्त्वं समाविशेत्॥ ८५॥
līnaṁ mūrdhni viyat sarvaṁ bhairavatvena bhāvayet |
tat sarvaṁ bhairavākāratejastattvaṁ samāviśet || 85 ||

英訳はJaideva Singh の訳文が引用されていました。

The yogi should contemplate the entire open space (or sky) under the form of the essence of Bhairava and as dissolved in his head. Then the entire universe will be absorbed in the light of Bhairava.

 「
開けた空間(または空[ソラ])は純粋意識の本質の顕現である。それを自らの頭の中に溶け込ませて観照しなさい。全宇宙は純粋意識の光の中に吸収されるだろう」

これはまさにダグラス・ハーディングの方法そのものですね。

2011年11月29日火曜日

パーニニ文典購入

Astadhyayi of Panini by Sumitra M. Katre が届いた。
インドの本屋さんからAbeBooks 経由で送料込み3000円切った。
1334ページ、重量2kgくらい。
エアメールなのに1カ月くらいかかるのはインドの神秘だろうか?