Doug Thompson のScholar's Toolbox を使ってどうやって相互参照できるか簡単な実例をあげてみます。online 版はここです。http://www.miraclesinactionpress.com/dthomp74/2008/index.htm
ほとんどの機能はオンライン上で仕えるようになっています。DVD版は$24で手に入れることができますが、ファイルはWeb上で更新されていることがあるので、時々チェックして新しいのが出ているのに気づいたら差し替えると良いでしょう。但しファイル名は変わらないので、PDFであればプロパティで更新日時を確認する必要があります。HTMLファイルなどはそのやり方ができないのでちょっとやっかいですが、バージョン番号が記されていたらそれを参照するか、エディタで差分を確認すればいいでしょう。
気になる箇所を各バージョン間で比較するのに便利なように、参照用の番号が振ってあるのでまずその Referencing System を理解しなければなりません。最初にVolume がアルファベット一字で示されています。Text は T、Workbook はW で同様に、M・U・T・S・G が用いられます。次にText であれば章が数字で表され、セクションはアルファベットでA・B・C…と示され、パラグラフは数字で示され、センテンスは番号がありません。
The Urtext Manuscripts in Seven Volumes (e-text) のText部分を例にすると本文自体はT 14 B 12 の様に示されています。この箇所を実際のタイプ原稿で確認するには本文の中に埋め込まれている太字の頁番号を参照します。今のT 14 B 12であれば段落の最後に T(544)-371- と太字で示されているのが原稿の頁番号で、これ以降が T(544)-371- になります。ということはその前の T(543)-370- が T 14 B 12 の頁番号になります。T(543) というのは原稿に振った絶対番号です。元々の原稿にも頁番号が振ってありますが番号が抜けたり、途中から新しく番号が始まったりするので参照用に新たに付けられたもので、この番号で原稿のPDFファイル(Urtext Manuscript facsimiles)を開くことができます。- で挟まれている番号はオリジナルの原稿字体についている番号です。オリジナルの頁番号なので必ずしも連番にはなっていない場合もあります。中には頭にアルファベットの C ではじまる番号がありますがこれはオリジナルに書き込まれた頁番号が円で囲まれていることを示しています。まだ書籍化された本文やe-text に誤植や脱落のある可能性があるので疑問があればこの頁番号を参照してfacsimile の PDF を見ることになります。
Urtext に問題があればヘレンの速記ノートを参照することになりますが、そのための番号は章やセクションのタイトルの横に示されています。T 14 B 12 であれば T 14 B のタイトル Guilt and Guiltlessness の横に(Notes 1198 9:35) とあります。最初の1198がノートの通し番号で9:35とあるのはノートのVol.9の35頁ということを示しています。これを手がかりに Shorthand Notes manuscript facsimile 1 1a Text - NOTES v2.pdf か E-text 1b TEXT NOTES E-TEXT ch 1 2 31.pdf を開きます。facsimile 版のPDF は2頁分の画像が1頁に編集されてあるので599頁を見れば T 14 B の冒頭部分が現れるのでそこから目的の段落まで追ってゆきます。E-text 版はPDFのしおりから見てゆくのが良いでしょう。Web上で利用できるノートの facsimile 版 PDF は画像が圧縮されて細かいところが確認できません。高解像度版のPDFを利用したければ、Scholar's Toolbox のDVD を購入すればそのルートディレクトリの \The Book menu_files\PDF BINDERS フォルダの中にVolume ごとの高解像度PDFが入っているので利用することもできます。(DVDのメニュー上からはリンクが間違って切れています。無圧縮のオリジナル・イメージファイルではありませんがこれでたいていのことは確認できると思います。)
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