Robert Perry の “Return to the Heart of God” はA Course in Miracles の理論的な側面のガイドブックです。コースのエッセンスを16の命題にまとめ上げ、それがそのまま16の章になっています。この16章はさらに97のキーとなる考え方に拡張され、それがそのまま節の表題になっています。だから目次を読むだけでコースの全体像がつかめるようになっていて、非常によくまとめられています。特筆すべきは16の命題を表すイラストが裏表紙の内側にあって一目でコースの理論的側面の全体像がつかめるようになっています。これは言葉では説明できませんので是非手に取ってみてください。目次だけ訳してみましょう。まずは16の命題から。
1. Our home is reality, Heaven, the Kingdom of God, a spiritual realm of pure oneness and boundless joy which can never be threatened.
私たちの故郷は実在、天国、神の国、純粋な一性と無限なる喜びの霊的領域であって、その喜びは決して脅かされ得ない。
2. We tried to attack reality, to separate from it, thus making a separate identity – the ego – and the world of space and time.
私たちは実在を攻撃しようと試みた、それから分離するためである。そうして分離した個性 - ego - を作り上げ、空間と時間からなる世界を作った。
3. But the separation occurred only in our minds; in reality it never happened.
しかし分離はただ私たちの心に於いてのみ起きた。実際には[実在に於いては]それは決して生じていない。
4. Yet we believed we had really done it. We thought we had sinned and had thereby thrown our happiness away forever.
だが私たちは自分が実際にそれを行ったと信じた。私たちは罪を犯し、それによって永遠に自らの幸福を投げ捨てたと考えた。
5. We then projected the cause of our suffering onto the world, producing the illusion that it had sinned against us and had robbed us of our happiness.
それで私たちは世界の上に自らの苦難の原因を投影し、私たちに不正を犯して幸せを奪う錯覚を生み出した。
6. Our solution: acquire happiness by rearranging our external world.
私たちの解決方法:私たちの外にある世界を調整しなおして幸福を獲得すること。
7. Our search for happiness is actually an expression of resentment and a quest for vengeance on the past.
私たちの幸福の追求は実際には怨恨[ルサンチマン]の表現であり、過去に対する復讐の追求である。
8. Our “solution” is an attack and so, like the original problem, is an attack on ourselves.
私たちの「解決方法」は攻撃であって、したがって、起源問題と同様に、自分自身への攻撃である。
9. We have lost touch with reality and so need the Holy Spirit’s help to be restored to sanity.
私たちは実在とのつながりを失ってしまい、それで正気に帰るために聖霊の助けを要する。
10. The Holy Spirit’s message is that we never sinned, never changed ourselves. We need only change our mind.
聖霊のメッセージは、私たちは決して罪を犯していないし、決して自分自身変化していないということだ。私たちがしなければならないのは心を変えることのみである。
11. Changing our minds means allowing the Holy Spirit to heal our perception.
私たちが心を変えるということは、聖霊に私たちの知覚を癒す許可を与えることを意味する。
12. We heal our perception by forgiving the world for what it did not do.
世界のしなかったことを赦すことによって、私たちは自らの知覚を癒す。
13. Extending forgiveness to others reveals to us that we too are forgiven. This becomes our one function.
許しを他者へと拡張することが私たちに私たちも赦されていることを明らかにする。このことが私たちの1つの働き[役目]となる。
14. Forgiveness also undoes the blocks that separate us from others, allowing us to experience the fact that we are one.
許しはまた他者から私たちを分離させる障碍を無効にし、私たちが1つであるという事実を経験可能にする。
15. With forgiveness as our practice, we journey toward the goal of true perception.
許しを訓練することによって、私たちは真の知覚という目的地に向かって旅する。
16. When we and the entire world have attained true perception, God Himself will take the final step and lift us home.
私たちと全世界の人々が真の知覚を獲得したとき、神御自身が最後のステップを取り、私たちを故郷へ上げてくれるだろう。
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