2010年2月27日土曜日

ACIM HLC - FIP Compare Report Ch.01-02

第一章と第二章だけですがアップしました。
http://island.geocities.jp/srchfrtrth/acim/hfip.html

HLC と FIP を並べてFIP に無い部分だけ読もうと比べてみて衝撃を受けた私ですが、これを見てもらえるとその衝撃を理解してもらえるのではないでしょうか。

聖書学者がイエスの「ことば」を再現しようとして2000年たっても未だに研究しているのに対して、この態度はちょっと無神経ではないかと感じたものです。そのときワプニク博士自身に対する疑問も生じたのですね。

もともとACIM はヘレンとビルを対象にして語りかけているので each other とあればそれはヘレンとビルを指しています。それを一般向けに公開するために your brother に書き換えることや文法的な誤りを修正しているなど理解できる部分もあるのですが…

また明らかに写し間違いだと思われるけれども、それでも意味が通じる文章になっていて妙に感心したりもしました。例えば as が is になってたりすることもありますが、A as B なら A is B でもあるので、意味が通る文章になるんですね。

no-one を he で受けているところを you に書き換えているところなど、なるべく性の区別のあることばを無い言葉に置き換えようとする当時の聖書の英訳に現れた風潮に迎合する意図が見えます。

佐藤優と映像記憶 『国家の罠』

最近ネットの動画を見て興味がわいたので佐藤優の『国家の罠』を読んでみた。鈴木宗男さんの関連で国策捜査でやられたあの佐藤さんです。

この本を読むまでこの人のやっていた仕事について全く知らなかったのですが日ロ平和条約締結にむけてのインテリジェンス、政治の世界で言う諜報活動ですね。神学部をでて外務省の官僚になったというだけでも異色の人物ですが、この本を読んでいろいろ勉強になりました。

全く予期していなかったことですが、この本に映像記憶の情報があったのは貴重でした。佐藤優さんは映画やビデオを見るように記憶を再生する映像記憶の持ち主なんですね。

以前NHKの相撲番組をしていた元アナウンサーのかたの映像記憶の証明をTVの番組で見たことがあります。ある相撲の取組みを頭の中で再現して同時に実況するものでした。それを当時のビデオと一緒に見ると単に実況が正しいだけでなく、実際の取組みと時間的にも完全に一致しているので唸りました。

すべてが映像で記憶されるとなると、その膨大な記憶の情報量に頭がパンクしてしまうんではないかと不思議に思っていましたが、佐藤さんの本を読んで少し疑問が解消されました。映像記憶に関する記述はごくわずかなので、メモ代わりにここに載せておきます。

『情報屋の基礎体力とは、まずは記憶力だ。私の場合、記憶力は映像方式で、なにかきっかけになる映像が出てくると、そこの登場人物が話し出す。書籍にしてもページがそのまま浮き出してくる。しかし、きっかけがないと記憶が出てこない。
私にはペンも紙もない。頼れるのは裸の記憶力だけだ。独房に戻ってから、毎日、取り調べの状況を再現する努力をした。私の体調がよくないので、取調室には化学樹脂の使い捨てコップに水が入れられていた。私はときどきコップを口にする。その水の量と検察官のやりとり、また、西村検事は腕時計をはめず(腕時計をしているならば、時間とあわせて記憶を定着させることはそれほど難しくない)、ときどき懐中時計を見る癖があるので、その情景にあわせて記憶を定着させた。いまでも取り調べの状況を比較的詳細に再現することが出来る。』 P.217-218

『前に申し上げたように、私の記憶術は映像方式である。手帳のちょっとしたシミ、インクの色を変えること、文字の位置を変化させることで、記憶を再現する手がかりが得られる。独房にノートがあるので、そのノートに別の手掛かりになる記述をすれば、過去の記憶をもう一度正確に整理することができる。……手帳を見て、特に鈴木宗男氏に関する記憶を再整理しておくことが重要だった。この時、記憶を整理する作業をしたからこそ、現在も手帳は東京地方検察庁に押収されたままであるが、私はこの回想録を書くことができるのである。』 P.274

自動的に記憶されるのではなく、記憶する手続きが必要なんですね。「手帳のちょっとしたシミ、インクの色を変えること、文字の位置を変化させること」というのはちょっと理解しづらいですが、記憶する対象の部分をを少し意識の中で変えることによって、記憶を再生する手掛かり・インデックスにするということでしょうか?

彼の弁護団に外交や特殊情報[諜報活動]を理解するために薦めた本として『われらの北方領土』(外務省国内広報課)、和田春樹『北方領土問題』(朝日新聞社)、ウォルフガング・ロッツ『スパイのためのハンドブック』(ハヤカワ文庫)、鈴木宗男氏を理解するために検察官に薦めた本として、内藤国夫『悶死ー中川一郎怪死事件』(草思社)があげられています。

2010年2月25日木曜日

ACIM 読み比べ 命と光 Ur.1B24c., HLC 1B27a, FIP 1.III.2.

Text 1B24c に聖書の引用とその解説があります。そこをオリジナルのノートから読んでみましょう。

“Heaven and Earth shall pass away” means that they will not always exist as separate states. My Word, which is the Resurrection and the Life, shall not pass away, because Life is Eternal.
「天と地は滅びる」はそれが分離した状態のままで存在し続けることは無いだろうということを意味する。私のことばは、復活にして命であり、滅びることはない。命は永遠なのだから。

「天と地は滅びる」はマルコ13:31ですね。

これが Urtext になると二つ出てくる Life の最初の方が Light になりました。
「私のことばは、復活にして光であり、過ぎ去ることはない。命は永遠なのだから。」

さてこれはLife が正しいのかLight が正しいのか、どっちでも同じような気もします。さらに HLC を見るとついに両方とも Light になってしまいました。

ヨハネ福音書の冒頭に「始めにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった。すべてのものはこれによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものは無かった。このことばに命があった。そしてこの命は人の光であった。」とありますから、ことば=神=命=光ですね。それなら命でも光でもどちらでも良いような気がしてきます。

けれども「わたしのことばは、復活にして命である」も引用符はありませんが聖書を踏まえたことばです。
「私は復活であり命である。私を信じるものは死んでも生きる」ヨハネ11:25 はラザロの復活の前に彼の妹たちを安心させるためにイエスが言ったことばとして記録されています。とするとここは光ではなく命でなければならないのです。

さてそれではFIP版を見てみると、なんと、両方とも命に戻っていました。今回はFIP版に軍配を上げることとなりました。

2010年2月21日日曜日

HLC - FIP Cross Reference Chart of Ch. 1

作成中の HLC - FIP Compare Report を見ながら、HLC と FIP の相互参照表を Text の第一章だけですが、作ってみました。これを見るとFIP版の最初の部分がまるでモザイクのようだと言った意味が分かってもらえると思います。どうしてこうなっているかというと、Urtext や HLC では奇跡の原理の各項目に解説が付いていたのですが、この解説部分を奇跡の原理と切り離して2-6節を構成しているからなのです。

   HLC     -    FIP
T 1 A 1.   -    in.1
              .
              .
T 1 B22.   -   1.I.22.
The escape from darkness - 1.IV.1.
T 1 B 23a. -   1.I.23.
T 1 B 23b. -   1.IV.1.5
T 1 B 24.  -   1.I.24.
T 1 B 25a. -   1.I.25.
T 1 B 25b. -   1.III.1.1-4, 1.IV.2.7
T 1 B 26a. -   1.I.26.
T 1 B 26b. -   1.IV.3.6-7, 1.III.1.5-6
T 1 B 26c. -   1.III.1.7-10
T 1 B 27a. -   1.I.27.
T 1 B 27b. -   1.III.2.
T 1 B 28a. -
T 1 B 28b. -
T 1 B 28c. -   1.II.1.1-4
T 1 B 28d. -   1.II.1.5-9
T 1 B 29a. -   1.I.28.1
T 1 B 29b. -   1.I.28.2-3, 1.II.2.1-6
T 1 B 30.  -   1.I.29-30
T 1 B 31a. -   1.I.31.1-3
T 1 B 31b. -   1.I.31.3, 1.IV.2.1-5
T 1 B 32a. -   1.I.32.
T 1 B 32b. -   1.IV.2.6-7
T 1 B 33.  -   1.I.33., 1.IV.2.8-10
T 1 B 34a. -   1.I.34., 1.III.3.2
T 1 B 34b. -   1.III.3.1,3,4
T 1 B 35.  -   1.I.35., 1.III.4.1-4
T 1 B 36a. -   1.III.4.5-7
T 1 B 36b. -   1.III.5.
T 1 B 37.  -   1.I.36.
              .
              .
T 1 B 40a  -   1.I.39.
T 1 B 40b. -   1.IV.3.1-5
T 1 B 41a. -   1.I.40., 1.V.3.5-8, 1.V.4.1-2
T 1 B 41b. -   1.V.4.3-5
T 1 B 42a. -   1.I.41.
T 1 B 42b. -   1.III.6.1
T 1 B 42c. -   1.III.6.2-7
T 1 B 42d. -   1.IV.4.1-5
T 1 B 43a. -   1.I.42.
T 1 B 43b. -   1.V.4.6, 1.V.5.1-3
T 1 B 43c. -   1.V.5.4-7
T 1 B 43d. -   1.V.6.
T 1 B 44.  -   1.I.43., 1.III.7.1-3
T 1 B 45.  -   1.I.44., 1.III.7.4-6
T 1 B 46a. -   1.I.45., 1.III.8.1-2
T 1 B 46b. -   1.III.8.3-5
T 1 B 47.  -   1.I.43.
T 1 B 48a. -
T 1 B 48b. -   1.II.2.7, 1.II.3.1-3
T 1 B 48c. -   1.II.3.4-13
T 1 B 48d. -   1.II.4.1-4
T 1 B 48e. -   1.II.4.5-7, 1.II.5.1-2
T 1 B 49.  -   1.I.46., 1.II.5.3-5
T 1 B 50a. -   1.I.47.1, 1.II.6.1-4
T 1 B 50b. -   1.II.6.5-8
T 1 B 50c. -   1.II.6.9-10, 1.I.47.2-3
T 1 B 51a. -   1.I.48.
T 1 B 51b. -   1.V.1.1-7
T 1 B 51c. -   1.V.1.8, 1.V.2.1-4
T 1 B 51d. -   1.V.2.5-6, 1.V.3.
T 1 B 51e. -   1.VI.1.1-5
T 1 B 51f. -   1.VI.1.6-8
T 1 B 51g. -   1.VI.1.9, 1.VI.2.1-4
T 1 B 51h. -   1.VI.2.5, 1.VI.3.
T 1 B 51i. -   1.VI.4.
T 1 B 51j. -
T 1 B 52a. -   1.I.49.
T 1 B 52b. -   1.III.9.
T 1 B 52c. -
T 1 B 53a. -   1.I.50., 1.VI.5.1-2
T 1 B 53b. -   1.VI.5.3-9
T 1 C 1.   -   1.VII.1.1, 1.VII.3.3
T 1 C 2.   -
T 1 C 3.   -   1.VII.1.2-7
T 1 C 4.   -   1.VII.2.
T 1 C 5.   -   1.VII.3.2,1,4-5,12-14
T 1 C 6.   -   1.VII.3.6-11

2010年2月18日木曜日

HLC - FIP Compare Report

Urtext - HLC Compare Report の修正作業がつまらないので、寄り道して HLC - FIP Compare Report 作成中。

こちらの方が恣意的に編集の手が入っているので(ワプニクさんごめんなさい)、編集の意図や、編集前後で生じた意味のずれを考察すると面白い。

私の英語力をさらすと、Compare Report という言葉を見て、和製英語っぽいなぁと感じてしまうくらいのもの。
でもWinMergeの自動生成するHtmlレポートの名前がこれなので和製英語ではあり得ない。Comparison Report なら分かるんだけど、動詞+名詞でこんな言い方するんだろうかと思いながら気にしないことにしていた。けれどふとCompare Report っておかしいよねと言われたらどうしようかと気になりよく考えてみる。

Compare で名詞になっているのかと思い、電子辞書でざっと見て見あたらない。ではこのCompareはtoなし不定詞で実質名詞なんだろうかと考える。それとも動詞+名詞のこういう語法があるのだろうかとも…。
それでもう一度電子辞書で見てみると、最後の項目に名詞としてのcompareがあげられていた。文語でbeyond とか without につなげた成句で使われるらしい。一件落着かな?でもまだちょっとスッキリしない(苦笑)。

ジーニアス英和大辞典
━【名】【U】((文・まれ))比較(comparison)《◆次の成句で》.
▼beyònd [pàst, withòut] compáre
((文))比類なく, 比較にならないくらい(すばらしい).

twitter 登録するがひっそりやっているので誰もフォローしてくれない(涙)

まだ使い方もあまり理解してないけれど…

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