2010年11月14日日曜日

Kriya Pranayama の経路について

クリヤ・ヨガの呼吸法で意識をどのように巡らすかについて、人によって微妙に違うので、少し考察してみよう。

Ennio Nimis の2007年版PDFをみるとこんな図版になっている。脊椎・スシュムナーの後ろを上昇し、前面を降下するように描かれている。仙道の小周天と同じ方向だ。(もっとも小周天では前面の経路が体表に近い経路をとるけれども)


2008・2009年版では前後の線が一本になっている。前後というよりも、脊柱・スシュムナーの中心を通るという意味合いだろうか? そうするとAYPSpinal Breathing Pranayama に近い形式になる。2010版ではさらにチャクラをつなぐ細い線が消えているが、これは画像が荒くなったので表示できなかっただけかも知れない。2010年版の文章では、上昇する時にはOmをチャクラに置く、チャクラに触れる、下降する時にはチャクラでエネルギーの放射を感じると記されている。

ラヒリ・マハサヤとは異なる系列に属する Satyananda(Sivanandaの弟子)はまた興味深い経路を伝承している。前後の上昇下降の方向が逆になり、頭部でツイストし8の字になっている。腹部を上昇するのは小周天とは逆であるが、キネシオロジー・テストでは任脈は腹部を上昇するのが正常とされている。図は “A Systematic Course in the Ancient Techniques of Yoga and Kriya” にあるもの。

2010年11月8日月曜日

ラヒリ・マハサヤの前世

Swami Satyeswarananda Giri の Biographies Series BABAJI Volume Two, Lahiri Mahasay (Polestar of Kriya) の中にラヒリ・マハサヤの前世について書かれている。それによるとカビールであったと弟子達には信じられていたようだ。

これには信頼に足る証拠があって、ラヒリ・マハサヤ自身が日記に記していて、1873年8月13日にこう書いている。(前掲書からの孫引き)

Jo Kabira soi Surjya, soi Brahma, soi ham.
カビールであったその人はスーリヤ(太陽)であり、ブラフマであり、私である。