2011年12月27日火曜日

秋田の聖母のメダイ

昔秋田の聖母像が涙を流すという奇跡がありました。1975年から1981年まで合計101回にわたる現象でした。
その奇跡に立ち会った安田貞治神父の講話の本を処分しようと思ったものの、ついページを開いてみていると、とても興味深いお話で、捨てることができなくなりました。
一番初めに目についたのは、1984年に教会認可を与えた当時の新潟教区長・伊藤庄治郎司教や、1988年にそれを受理した教皇庁のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(現・教皇ベネディクト16世)に対する評価が非常に厳しいものであったことです。
調べてみると「秋田の聖母のメダイ」が作られていることが分かったので、早速送ってもらいました。興味のある方はこちらにどうぞ。そういえば、美輪明宏さんも Ave Maria が最高のマントラだって書いてました。Ave Maria のチャンティングも始めようかなと思います。

2011年12月18日日曜日

ヴェーダ・アクセントの教材

ヴェーダのテキストにアクセント記号がついているものがありますが、
無料のいい教材が見つかったので紹介します。
サイババ関連ですが Vedam Tutorials です。
ヤジュル・ヴェーダのルドラム(ルドラ讃歌って感じでしょうか?)です。
Maha Mrityunjaya Mantra も Namah Shivaya もルドラムの一節だそうです。
PDFにmp3、音声埋め込みPDFなど充実しています。

あとサーマ・ヴェーダのメロディーの記号が読めるようになる教材があればいいのですが…

2011年12月17日土曜日

Unni Krishnan の CD 購入しました。

Unni Krishnan “Gayatri Mantra & Mrutyunjaya Mantra” を購入しました。
実はCD購入前にAmazonのmp3ダウンロードで2曲300円で買ったのですが、
Mrutyunjaya Mantra の後半ノイズがひどくてがっかりしました。
Amazon に問い合わせたら返金してくれたので助かりましたが…。
いかにもCDに傷が入っているようなノイズなので、傷入りCDからmp3化したのだろうと思い
もとのCDを買うことにし、安くすませるためインドの通信販売を利用しました。
梱包は日本でも見たことないくらい丁寧で、CD一枚なのにタッパーみたいな
入れ物の中に発泡スチロールを緩衝剤にしてCDが入っていました。
ところが肝心のCDを聞いてみると、やはり同じようにノイズが載っていますw
CDの原版にノイズが入っていたのでした。仕方がないのでSoundEngineFreeという
ソフトでノイズの入っていないところを編集して聴けるものを作ってしまいました。
マントラなので同じメロディーの繰り返しですから、聞いてて継ぎ目が分からないくらいに
うまく編集できました。
ジャケットの裏を見ると前にここに書いたのとは違う説明がしてありました。
Om Jun Sah の OmがBija種字で、シャクティ(Parashakti)がJun、
Sah はlynchpin(要?サンスクリットでkīlaka[pin, pillar])、
このマントラを伝えたのは Maha Chama Pada と書いてあるのですが、
マントラのシャクティとか kīlaka って何なのでしょう。

調べてみるとここを見ると少し説明してありました。
Mantra in japa yoga plays an important part, as mantra is an absolute science. In Hinduism, mantra has six parts. It has got a Rishi (a man of Self realization) who revealed the Mantra to the world for the first time. He is the Drashtra or the Seer for this Mantra. For instance, Sage Viswamitra is the Rishi for the Gayatri. Secondly, the Mantra has a metre (Chhandas), which governs the modulation of the voice. Thirdly, the Mantra refers to a particular Devata or super natural being. This Devata or God is the essence of the Mantra. Fourthly, the Mantra has got a Bija or seed. The seed is the keyword or a series of words, which gives strength to the mantra. Fifthly, every mantra has got power or Shakti. The Shakti is the energy of the Mantra that is the reverberation forms set by the sound of the mantra. This sound aids in the communion of human beings with the Almighty, which is worshipped. Lastly, the Mantra has a Kilaka- pillar or pin. This plugs the consciousness or the Mantra Chaitanya that is hidden in the Mantra. As soon as the plug is removed by constantly repeating the name of the Supreme Divinity, the Chaitanya or the consciousness that is hidden is revealed. The devotee gets to see the Ishta Devata.

2011年12月4日日曜日

Maha Mrityunjaya mantra

Maha Mrityunjaya mantra を毎日唱えることにしました。
これです。
oṃ tryambakaṃ yajāmahe sugandhiṃ puṣṭi-vardhanam
urvārukam iva bandhanān mṛtyor mukṣīya māmṛtāt

もともとこのマントラを知ったのはナンディさんのCD“SivaSivaa!!!”でした。
南インドの訛りなのか発音が少し違うようで、ムクシーヤのところがムルゲイヤに聞こえます。CDを聞きながら同じように発音しようとしても難しいので他の人のチャンティングを探すことにしました。

意外に多いのがオームに続く tryambakaṃ の冒頭を「トラヤン」と発音しているもの。綴り通りだと「トリャン」となると思うのですが、なかなかありません。ウェブ上でこのマントラを紹介してあるところを見ると、発音だけでなく実際に trayambakaṃ と転写していたり、デーヴァナーガリ文字で書いてあっても、त्र्यम्बकं でなく त्रयम्बकं になっているところがあります。
YouTube でいろいろ聞いてみて、発音の観点からのおすすめはここらあたり。
http://www.youtube.com/watch?v=PVd4_KTJG6g たぶん Anuradha Paudwal だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=pEz9nKIQjiI

最初が「トラヤン」になっていますが、マントラの最初と最後におまけ(samput と言うらしい)がついているヴァージョン。歌手はSuresh Wadkar
http://www.youtube.com/watch?v=SV1cVDhKZ6g
http://www.youtube.com/watch?v=mY_9W0wstZE
マントラの最初についているのはこれ、
oṁ hauṁ juṁ saḥ oṁ bhūr bhuvaḥ svaḥ
マントラの終わりについているのはこれです。
oṁ svaḥ bhuvaḥ bhūḥ oṁ saḥ juṁ hauṁ oṁ
oṁ bhūr bhuvaḥ svaḥ の方はガヤトリ・マントラの最初と同じですね。

oṁ hauṁ juṁ saḥ は種字マントラで、Vāmadeva Rishi 伝の oṁ hauṁ saḥ と Kahola Rishi (アシュターヴァクラの父?)伝のoṁ juṁ saḥ を融合したもの。hauṁ [ha+oṁ haはアーカーシャ・タットヴァ] はSadashiva、juṁ は Mrityunjaya[死を克服したもの=Shiva]、saḥ はShakti を象徴するようです。 

種字マントラのチャンティングも神秘的です。
Maha Mrityunjaya Bija Mantra 歌手は
Unni Krishnan です。

2011年12月3日土曜日

ダグラス・ハーディングとvijñāna bhairava tantram


最近カシュミール・シャイヴィズム[カシミール・シヴァ派]に興味を持って調べています。すると昔買ったOshoの『タントラ秘法の書』で解説しているヴィギャン・バイラヴ・タントラ[vijñāna bhairava  tantram]がまさにカシュミール・シャイヴィズムの重要な文献であることに気付きました。

なにかいい解説書がないか調べていると、Swami Shankarananda, “Consciousness is Everything”の抜粋が目に入りました。 見てみるとダグラス・ハーディングについて何か書いています。

「もしダグラス・ハーディングがシヴァ派のテキストのVijnanabhairavaを覗いていたなら、瞑想法62を見つけたことだろう」と書いてあります。スートラ85にそれはありました。
लीनं मूर्ध्नि वियत्सर्वं भैरवत्वेन भावयेत्।
तत्सर्वं भैरवाकारतेजस्तत्त्वं समाविशेत्॥ ८५॥
līnaṁ mūrdhni viyat sarva bhairavatvena bhāvayet |
tat sarva bhairavākāratejastattva samāviśet || 85 ||

英訳はJaideva Singh の訳文が引用されていました。

The yogi should contemplate the entire open space (or sky) under the form of the essence of Bhairava and as dissolved in his head. Then the entire universe will be absorbed in the light of Bhairava.

 「
開けた空間(または空[ソラ])は純粋意識の本質の顕現である。それを自らの頭の中に溶け込ませて観照しなさい。全宇宙は純粋意識の光の中に吸収されるだろう」

これはまさにダグラス・ハーディングの方法そのものですね。