2009年12月16日水曜日

Urtext-HLC Compare Report 出来ました

Urtext と HLC の編集状態が一目で分かるCompare Report が出来ました。原典派の人にお勧めします。まだ作成途上の部分もありますがとりあえず公開します。
http://island.geocities.jp/srchfrtrth/acim.html

私が Urtext や HLC などのACIM 初期バージョンにこだわるに至った経過を記しておきます。

最初は海外のサイトでの情報でHLC や Urtext が良いという話を見てこう思った訳です。全部自分の力で読み通すのは分量からいって無理だから、FIP 版の日本語訳の田中百合子訳に無いところだけ原文で読んでみようと。

当時はまだ Urtext と HLC の違いもよく分かっていなかったので、Urtext だと思って買った本がHLC だったりしました。とりあえずFIP 版と HLC を比較して、FIP に抜けているところを抽出しようと本を並べて取りかかったのですが、これがなかなか一筋縄ではいかなかったのですね。

一般に公開するのには不適当と見なされた箇所が単純に削除してあるだけだと思っていましたが、全く違っていました。何しろ第一章はFIP のテキストをHLC に対応づけることが困難だったのです。後の章になるほど並べて簡単に比較できるぐらい似通っていますが、第一章はそんなわけにはいかなかったのですね。単純にHLC から公開に不適切な部分がFIP版になったのではなく、さらに残された部分を編集して、中にはもとの順序から離れて前後入れ替わっている箇所もあります。まるでモザイクだと思いました。

モザイク状態のテキストしか知らなかったら、それを読んでそれが持つ意味を理解したと思い込むことも出来るでしょうが、もとのテキストを一旦見てしまったら、モザイク状態からオリジナルの意味を理解できるとは思えなかったのですね。少なくとも私の能力では…

もちろんFIP 版で学習には十分で、そのメッセージは明白であると思いますし、イエスのメッセージを正しく受け取れているか不安を感じたヘレンに対して、新約聖書は未だに学者によって校訂作業が続けられているが、その真理の言葉の力には変わりがないので、心配する必要はないといったような意味のことをイエスはUrtext で言っていたように思いますのでFIP版は学習に不適切だなどというつもりはありませんので誤解無きように。

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