2010年3月5日金曜日

ACIM の句読点

ヘレンの句読点が過剰でワプニク博士がかなり整理したというのは有名な話ですが、FIP 版でもヘレンの句読点の癖を知らないと読めない場合があります。

ノートを見るとピリオドの代わりに // が使われています。但しピリオドに厳密に一致しているのではなく、句などの区切りでも用いられています。想像するにイエスのディクテーションの区切りでこのマークが入っているように思います。FIP でこの過剰な句読点がそのまま残っているところを見つけたので検討してみましょう。

25.VIII.7.1-2  So do they think the loss of sin a curse. And flee the Holy Spirit as if He were a messenger from hell, sent from above, in treachery and guile, to work God’s vengeance on them in the guise of a deliverer and friend.

二つ目の文章ですが flee は他動詞で“聖霊から逃げる”を意味しています。自動詞であれば flee from となるところです。ACIM ではしばしば倒置が用いられているので聖霊が主語の可能性を考えても、“聖霊が逃げる”[自動詞]ではおかしいですね。

この文章には主語がないので命令文に見えます。けれども「聖霊から逃げよ」ではおかしいですね。ここは And のまえのピリオドをコンマに読み替えて flee の主語として前の文章の they を受けていると理解しなければ読めません。そうして訳してみると…

「それで彼らは罪を失うことを災いとみなして、聖霊から逃げる。あたかも彼が地獄からの使者、裏切りと策略のうちに、救助者や友のふりをして、神の復讐をなすために、天から送られてきた者であるかのように思って。」

コンマやピリオドを単なる区切りとして適当に読み替えないと普通の文章にならないことがあると頭の中に入れておきましょう。

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