2010年3月15日月曜日

Long s の話

前からスピノザが気になって岩波文庫の翻訳はすべてそろえてみました。けれどもあのスタイルなのでなかなか読めません。

そのうちスピノザを理解するにはデカルトを勉強しないといけないということに気づき、原典をhttp://www.archive.org/で探してダウンロードしました。

シャルル・アダンとポール・タンヌリの全集(全12巻)の古い方(1897-1910)が版権が切れていて手に入ります。早速見てみるとラテン語が何故か読めません!

訳語の原語をチェックしたいだけなのですが困りました。しばらく眺めている内に、どうも f に見える活字が s なら意味が通じそうです。それでE-Text 化されている epub の方を見てみましたが綴りは同じです。OCR で認識させただけのようで、m が rn になっていたり、安心して使えるものではなさそうです。

確か細長い s の活字があったような気がして調べると、Long s というものでした。s のくせに f に似て左側の出っ張りまで付いていることがあります。ユニコードのU+017F です。 ſ これです。フォントによっては左側の出っ張りが見えないと思います。esse が eſſe になります。語尾には使われないようです。

参考になったサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/Long_s
http://en.wikipedia.org/wiki/Long_s
http://www16.ocn.ne.jp/~kageyama/Chapter5_ReadingCaxton.html

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