2009年5月27日水曜日

ヘレンのACIM解釈について 1/14

ACIMの情報をWebで探し始めたとき最初に見つけたのが、Circle of Atonement です。ここはいろいろな記事が豊富にあり、勉強になります。

ACIMについてもグループによって解釈が分かれている部分があり、そういう部分を知っておくことも大切かと思います。

今回紹介するのはロバート・ペリーのWhat Was Helen's Interpretation of the Course? です。

--------------------------------

2007年7・8月号のMiracle Workerでイアン・パトリクはジュディス・スカッチにインタビューしている。ジュディはコースの初期の出来事について大変貴重な情報を伝えている。彼女とケン・ワプニクが厳密に同じようにコースを理解していると主張している。 何故? それは両者とも同じ教師ヘレン・シャクマン(ACIMの書き手)から教えを受けているからである。 彼女はこう言っている。

J: コースの本質と意味を彼らに伝えるために翻訳者として完全にケンによらねばなりません。 それについて私には問題ありません。 私はケンと厳密に同じことを語るでしょう、なぜなら私たちは同じ人に教えを受けたからです。つまり、ヘレンはケンのために任命された教師であり、それは私も同じだからです。 ヘレンは解釈しなければ分からないことがあるとは決して思っていませんでした。

I: それではヘレンがあなたに教えたのですね? これらの集まりにおいて、あなたが一緒に座ってコースを学んでいたとき、ヘレンが教師であったのですね。彼女自身は自分を教師とは認めなかったけれども。

J: そうです、ヘレンは素晴らしい教師でした。 彼女はコースが何を伝えようとしているか正確に知っていました。 彼女よりよく知っている人は誰もいません。 ほとんど自分が教師だとは認めませんでしたが。 私は解釈について困惑したことはありません。 文が遠回しな表現に見えるときは、確かにそういう文章もありますが、その前と後の文章を読んでみなさい。それでもしまだ確信が持てないなら、段落全体を読んでみなさい。 答えはそこにあります。 私はこれまで解釈に困難を感じたことはありません。

I: そうですか。たとえばあなたはコースの多くが隠喩であるというケンの見解を支持するのでしょうね。

J: そうです、私が覚えている限りでは、ヘレンの見解もそうでした。 ビルは違ったアプローチをしていましたが、彼は決して異なった解釈を持っていたのではありません。 そう、彼らは一緒に書きとどめ、余すところなく議論したのです。そうでしょう?

これはわずかな言明であるが、重要なイメージを伝えている。 単なる伝達ルートではなく、ヘレン・シャクマンは「コースが語ることを厳密に知っていた」。 確かに「誰も彼女以上に知る人はいなかった」。 ヘレンに関する限り解釈は問題にならなかった。 ヘレンはそこに解釈の余地があると決して考えませんでした」。 どういう訳か、(もっともジュディスの記憶の限りではあるが)、ヘレンはこのすっきりとしたアプローチを「コースの多くは隠喩であるというケンの見解」と結びつけている。従ってコースはしばしば言っていることをそのまま意味しているのではないのである。 ビルはコースについて全くヘレンの見解を共有している。そう私たちに教えている。

それではヘレンはケン・ワプニクとジュディス・スカッチ(今ではスカッチ-ウィトソンだが)両者に教えたのだ。「ヘレンはケンのために教師に任命され、それは私も同じです。」 従って、彼ら二人はヘレン(そしてビル)と全く同じようにコースを理解するようになった。 だからコースを世界にもたらした初期のメンバーはコースをどのように理解するかについては満場一致というわけだ。 この理解は究極的には次のことに基づいたものだ。ヘレンが書き留めたは言葉は、平明で解釈されること[必要]のない意味をもち、彼女にとてもなじみ深いものであったということである。 その言葉の意味はヘレンへと(そしてビルにも)流れ込み、そして彼女を通してケンとジュディスに伝わったのである。

今や、それが含意しているのは明らかであるが、この純粋な理解がケン・ワプニクの教えから世界へと拡がるということだ。 彼を通して私たちはコースの汚れのない見解への直接的なつながりを持つことが出来るのであって、それこそヘレンに始まり、コースを与えてくれた初期メンバーに完全に分かち合われているものなのである。 ケンの現在の隠喩的アプローチでさえ意外なことにヘレン自身に由来するというのだ。

その意味するところは間違いようがない。もしコースの純粋な始まりに連なりたいなら、私たちはジュディのようになって、ケンが言うのと全く同じことを言わなければならない。「コースの本質と意味を教えるために完全にケンに頼らねばならない翻訳家」のようにならなければならない。

このようなお話は精神に強力な影響を及ぼす。 ACIMの生徒として私たちは何か純粋なことがコースを世界にもたらしたのだと信じたい。真理を語る声、この世を超えたところからの声、ヘレン・シャクマンによって明確に聞き取られた声。 そして純粋なこの始まりに繋がり提携していると感じたい。 私たちの精神的な道の根源に繋がっているのを感じたい。 そして、ここで私たちは決定的なことを聴いているのだ。その現場にいた人から。すなわち「ケンが語っているように全く同じことを言う」べきで、「コースの本質と意味を教えるケンに完全に信頼する」べきであると。

0 件のコメント: